女性の薄毛の原因は遺伝なのか?

女性の薄毛は遺伝?

「男性と違い女性はハゲない」

おばあちゃんになれば老化によって多少薄くなることはあっても、一般的に女性はハゲないものというのが世間の共通認識でした。しかし近年は社会進出が進むなど状況が変わり女性の薄毛が増えています。

それが更年期にさしかかる40代50代というならまだしも、最近は20代30代の女性が薄毛になっていることも。育毛サロンにも女性が多く、美容室で多くの女性と接していても「ああ、薄毛の女性って結構いるんだな」と痛感させられました。

男性の場合なら薄毛の原因は遺伝の要素が一番強く、そこに生活習慣などによって発症する時期や進行スピードが変化するイメージですが、遺伝でハゲる印象のない女性の薄毛の原因ってなんなのでしょうか?

実は意外ですが女性も遺伝で薄毛になるのです。その頻度は男性のそれに比べ明確に低くなりますが、軽視していいレベルでもないのは確か。そんな遺伝による女性の薄毛メカニズムについて詳しく取り上げてみたいと思います。

遺伝により薄毛になるメカニズム

薄毛の遺伝に関しては様々な説があり、男性の薄毛に関しては母方からしか薄毛の遺伝子を受け継がないという説が最近脚光を浴びています。

男性の薄毛のほとんどを占める男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモン「テストステロン」と5αリダクターゼという酵素が結びついて作り出される「ジヒドロテストステロン(DHT)」が原因となっています。

しかし、単純にDHTが多ければ薄毛になるというわけではなく、そこには毛乳頭細胞内にある「アンドロゲンレセプター」の感受性が大きく左右します。

このアンドロゲンレセプターやDHTを作り出す5αリダクターゼは遺伝によって受け継ぐとされ、中でもアンドロゲンレセプターに関する遺伝子は男性が1つ、女性が2つ持つX染色体に含まれるというのです。

男性にしろ女性にしろ遺伝による薄毛を語る上でX染色体のアンドロゲンレセプターに関する遺伝子は重要な要素になり、これから書くことに大きく関与してきますので覚えておいてください。

女性が遺伝でハゲる仕組み

人間は23対46本の染色体を持っており、その中で最後の23対目が「XX(女性)」か「XY(男性)」かで性別が決まります。

X遺伝子には前述のとおりアンドロゲンレセプターに関する遺伝子が組み込まれており、これは劣性遺伝(潜性遺伝)…厳密には伴性劣勢遺伝によって子供に受け継がれます。

この伴性遺伝というのは、男性のようにX染色体をひとつしか持っていない場合は、X染色体に薄毛の遺伝子があれば発現するものの、女性のようにX染色体を2つ持っている場合は劣性遺伝と同様に両方に薄毛の遺伝子が存在しないと発現しないという性質のもの。

この遺伝で有名なものに筋ジストロフィーが挙げられます。

この病にかかってしまうX染色体の異常を持つ人は多くないため、筋ジストロフィーを女性が発症する可能性は極めて低いものの、アンドロゲンレセプターの感受性が高いX染色体を持つ人はそれなりに多いため、2つ揃って女性が薄毛に…ということが起こりえるのです。

大雑把に図にするとこんな感じ。

男女の遺伝による薄毛の違い

母親が薄毛になりやすいX染色体を1つ持ち父親が薄毛遺伝子を持っていないとしたら、子供が男性の場合薄毛になる確率は50%。子供が女性の場合は薄毛遺伝子を持ったX染色体が2つ揃うことはないため0%ということに。

一方、父親と母親が1つずつ薄毛遺伝子を持っていた場合、こちらも男性は50%。なぜなら父親からはY遺伝子しか受け継がないから。一方父親から薄毛の要素を持たX遺伝子を受け継ぐことが確定した女性は50%の確率で薄毛を発症します。

ちょっとややこしいですね。

しかもこれは極端な例。X染色体に男性ホルモンの感受性を決める遺伝子があるのは間違いありませんが、女性の薄毛は女性ホルモンであるエストロゲンや5αリダクターゼの分泌量も関与するため、薄毛の遺伝子を持つX染色体が2つ揃ったからといってハゲるとは限らないのです。

そう、あくまでも遺伝的にハゲやすいというだけ。

しかしここでひとつ疑問が湧きませんか?「女性が男性ホルモンの影響を受けてハゲるの?」という疑問です。

女性も男性ホルモンを持っている

女性も男性ホルモンを持つ

女性においても両親からアンドロゲンレセプターの感受性が高いX染色体を受け継ぎ薄毛になりやすい体質になることがあります。

とはいえ、そもそも女性は男性に比べ男性ホルモンが圧倒的に少ない上に、髪の毛の成長を促す女性ホルモンであるエストロゲンが豊富なため普通ならそうそう薄毛になったりはしません。

しかし現実問題として女性の薄毛は昔に比べ確実に増えていますよね。これにはいくつかの理由が考えられます。

男性ホルモンや5αリダクターゼが多い

女性であっても男性ホルモンであるテストステロンは分泌されています。ただしその量は男性の5~10%程度されるため、常識的に考えれば男性ホルモンで薄毛になりづらいと言っていいでしょう。

しかし、テストステロンの量には個人差がある上に、遺伝的に5αリダクターゼの分泌量が多ければ女性であってもDHTの量が多くなることが予想されます。

そこにアンドロゲンレセプターの感受性に富んだX染色体を両親から受け継げば、女性であっても男性ホルモンの影響で薄毛になります。これを女性男性型脱毛症(FAGA)と呼びます。

女性ホルモンが少ない

仮に遺伝的にDHTの影響を受けやすい体質を受け継いだとしても、髪の毛の成長を促す女性ホルモン「エストロゲン」が豊富に分泌されていればDHTの作用を阻害することができ薄毛を引き起こすこともないでしょう。

しかし近年はホルモンバランスが乱れ女性ホルモンの分泌が減っている女性が多くなっている現実があります。その理由は生活習慣や食生活の乱れ、喫煙の増加、ストレスの増大など様々な要因が重なっている事が原因。

DHTの作用を阻害する作用が実証されているエストロゲンの分泌が減ると、遺伝的なアンドロゲンレセプターの感受性の良さが顔を出しFAGAを発症してしまいます。

遺伝的に薄毛になりやすい人は昔からいたと思われますが、規則正しい生活によって女性ホルモンが十分分泌されていたため薄毛女性が少なかったと推測されます。

しかし近年は女性も働くことが一般的になり、かつてのような規則正しい生活を送るのが難しくなっています。仕事をすればストレスも増えるため、よりホルモンバランスは崩れる傾向に。

つまり現代社会において女性の薄毛が増えている最大の要因は「社会進出」と言っても過言ではないでしょう。もちろんその裏に遺伝が関わっている可能性が高いのも事実ですが。

ハゲの遺伝を受け継いでも薄毛にならない方法

DHTの感受性が高いX染色体1つでAGAになる男性に比べ女性は薄毛になる可能性は低くなります。それでも運悪く感受性の高いX染色体を2つ受け継いでしまった場合、薄毛を受け入れるしかないのでしょうか?

いいえ、そのなことはありません。

テストステロンやDHTが豊富な男性であれば高い効果を誇る育毛剤を使っても改善するかどうか微妙なところですが、女性の場合は改善できる余地は十分あります。

薄毛の遺伝に抗う具体的な方法としては…

生活習慣を改める

薄毛になりやすい遺伝子を受け継ぎDHTの影響を受けやすくなっていても、エストロゲンの分泌が豊富であればDHTの生成や作用を阻害することができます。

そのため重要なのが栄養バランスの取れた食生活や十分な睡眠、適度な運動の実施など。健康的な生活こそが薄毛改善の第一歩なのです。

正しい生活習慣を送ることで自律神経が整えられ、自然とホルモンバランスが正常に戻ってくるはず。

また、薄毛の大きな要因として喫煙が挙げられます。

喫煙習慣のある女性はそれほど多くはないものの、タバコを吸っているのであれば禁煙を強く勧めます。なぜならタバコは頭皮への血行を阻害するだけに留まらず、直接DHTを増やす要因になるからです

とはいえ禁煙は現実的に難しいという人も多いと思います。そういった場合は減煙したり、買いが少ないとされる加熱式タバコに切り替えたりといった方法を試してみて下さい。

ストレスを溜めない

強いストレスは自律神経を乱れさせると同時にホルモンバランスも崩します。

そのためストレスを溜めないことが遺伝による薄毛に抗う上で重要になるのですが、その原因が職場や家庭にある場合対応が難しいのも事実。転職などおいそれとできるものではありませんし、家庭環境を変えるとなればなおさらでしょう。

そうなると重要になるのはストレスを上手に解消し溜めこまないこと。

休みの日にはスポーツをしたり没頭できる趣味を見つけておくとストレス解消に大きく役立つはず。どんなことでもいいので嫌なことを忘れられる時間をしっかりと作ることが肝要です。

育毛剤を使う

生活習慣の改善やストレス解消などは女性の薄毛を予防・改善する上で重要ではあるものの、日々の仕事や家事、子育てが忙しすぎてそれすらもままならない人もいるのではないでしょうか?

そういった場合は育毛剤を頼るのも手です。

マイナチュレなどの頭皮に塗布する女性用育毛剤にホルモンバランスを整えるだけの効果はありませんが、様々な自然由来成分により血行促進や頭皮環境の改善が見込めるため、抜け毛予防や発毛促進に大いに役立ちます。

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