女性の薄毛改善は日常生活や食生活から
女性の薄毛はなぜ引き起こされるのか?
以前「女性の薄毛の原因は遺伝なのか?」でも取り上げましたように、男性同様女性の薄毛にも遺伝は関わってくるものの、薄毛を引き起こす男性ホルモンが少ない一方で髪の毛を成長させる女性ホルモンが多い女性は遺伝の影響は少ないといえます。
にも関わらず女性の薄毛が近年増えている理由は、薄毛になることがあまりなかった昔と薄毛が増えた現在の女性の生き方、生活などの違いを探れば おのずと見えてくるような気がします。
特に大きく変化したであろう生活に目を向けるとその原因と対処法が明らかになってくるでしょう。
- 乱れた食生活が女性の薄毛の大きな要因
- 食生活による薄毛の解消法は?
- 睡眠不足が女性ホルモンを減少させる
- 睡眠不足を解消するには?
- ストレスの増大が女性の薄毛を促進
- ストレスでハゲないためには?
- タバコは髪の毛に悪影響を及ぼす
- タバコで薄毛にならないためには
- ホルモンバランス改善には規則正しい生活を
乱れた食生活が女性の薄毛の大きな要因
ではまず今と昔で女性にどんな変化が起こったか考えてみましょう。
そうすると真っ先に出てくるのは専業主婦が少なくなり共働きが当たり前となったことによる食生活の変化ではないでしょうか。
専業主婦が当たり前だった頃は、昼食は簡単に済ますとしても旦那さんやお子さんがいる朝夕はちゃんとした食事を作ることが多かったことでしょう。ちゃんと食事を作ればそれなりにバランスの取れた食事になっていたはず。
しかし共働きが多くなり女性に時間的な余裕がなくなれば、スーパーの総菜などできあいのものが多くなったり外食が多くなったりすることは想像に難くなく、栄養バランスは崩れてくることが予想されます。
栄養バランスの崩れは、髪の毛を成長を促し美しい髪に作り出す女性ホルモン「エストロゲン」の減少を招き、それによって起こるヘアサイクルの乱れが女性の薄毛の1つの要因になっているのは間違いないでしょう。
食生活による薄毛の解消法は?
バランスの悪い食生活による薄毛を改善するため、「バランスの良い食事を心がけるべき」と言ってしまうの簡単です。
しかし様々な食材を揃えて調理するのは時間もお金も必要で、働く女性にとっては現実的ではありません。独身で一人暮らしであればなおさらですよね。
そういった場合はとりあえず1日1パックの納豆と半丁(150g)程度の豆腐を摂るように心がけてみて下さい。
これらは様々な栄養をバランスよく含んでいるばかりか、エストロゲンに近い働きをする大豆イソフラボンを多く含んでいます。イソフラボンのサプリメントより納豆1パックのほうが含有量が多いほど。
栄養バランスはこれだけで改善するものではありませんが、まずは手軽に食べられる上に非常に安価な納豆と豆腐を積極的に摂取するようにしてみて下さい。
ただし、栄養バランスはあくまでも1つの「要因」であって、基本的に女性ホルモンの豊富な女性が多少栄養バランスが崩れた程度で薄毛になるとは考えづらいともいえます。
そう、女性の社会進出はこれ以外にも薄毛を引き起こす様々な要因が隠れているのです。
睡眠不足が女性ホルモンを減少させる
忙しいとどうしても減ってしまう睡眠時間。睡眠不足は女性ホルモンの分泌を確実に減少させ、これもまた薄毛を引き起こす要因になります。
フルタイムで仕事をしていれば早い時間に出勤し遅い時間に帰宅なんて生活が当たり前になる事も多く、そこから食事の用意、夕食、後片付けをしながらお風呂を沸かし入浴、洗濯…とやっていればあっという間に11時、12時となってしまいます。
就寝は午前1時2時なんて人も多いのではないでしょうか。
しかし女性ホルモンが最も分泌され、かつ髪の成長が活発になるのは夜10時~翌2時までの4時間とされており、この時間帯にしっかりと睡眠を取る事が重要に。
とはいえ仕事をしていれば夜10時に寝るのは困難な上に睡眠時間自体も5、6時間くらいになってしまう事が多く、これが髪の毛にとって厳しい状況を作り出してしまいます。
定時で帰ることができる仕事であれば睡眠時間のコントロールはある程度行えるものの、正社員などで働いているとなかなかそうもいかないのが現実なんですよね。
睡眠不足を解消するには?
女性の薄毛を引き起こしかねない睡眠不足気味の状態を改善するには単純に寝るのが一番。しかしなかなかそうもいきませんよね。休日の寝だめも無意味だと言われていますしね。
となると、まずは睡眠の質を高めることを考えたほうがいいかもしれません。睡眠時間が同じでも質によって体への影響は大きく変わってくるからです。
睡眠の質を高める方法はいくつも存在しますが、中でも気を付けたいのが食事とお酒。食事は最低でも寝る2~3時間前には済ませておくべき。そうでないと睡眠時も胃腸が働くことになり睡眠の質を下げてしまいます。
一方、飲酒は睡眠導入という観点からは有効ですが、睡眠の質自体は悪くなってしまうことが知られています。
また、人間は体温が下がりだすと眠くなる性質があるため、寝る1時間前くらいに入浴を済ませておくと、寝つきが良くなります。
睡眠の質は女性の薄毛のみならず美容にも大きな影響を与えますので、可能であれば十分な睡眠時間の確保を。それがかなわないようであれば睡眠の質にこだわってみて下さい。
ストレスの増大が女性の薄毛を促進
女性の社会進出により責任のあるポジションに就く事も多くなり、それによってストレスが増大し女性ホルモンや自律神経が乱れる…という状況などが薄毛の女性が増えていると見られています。
ストレスというのは皆さんが思っているほど髪の毛に直接大きな影響を与えているわけではなく、かつてはストレスで引き起こされると考えられていた円形脱毛症の影響で「ストレス=ハゲ」という図式が成り立ったと考えられます。
ただしストレスの影響がそれほど大きくないのは遺伝が大きなウエイトを占める男性の薄毛の話。女性の場合は強いストレスによって自律神経が乱れるとホルモンバランスまで崩れ女性ホルモンの分泌が減ってしまうのです。
そしてそのストレスの原因の多くは日常生活に潜んでいます。
多くの場合は職場や住環境での人間関係やプレッシャーといった心因的なもの、そして長時間労働による肉体的なストレスも忘れてはなりません。
ストレスでハゲないためには?
ストレスが髪の毛に悪いのはもちろん体にも多大な悪影響を与えることは皆さんご存知だと思います。しかし職場や家庭環境を変えることは困難な場合も多々あります。
そうなると上手なストレス解消法が必要になってくるでしょう。
趣味があるならそれに没頭できる時間を作ること、ウォーキングなど適度な運動を取り入れることなどが代表的なストレス解消法になるでしょうか。
とはいえストレス解消法に決まった方法はないので、入浴したり友人と遊んだり、どんな方法でもいいので嫌なことをスッパリ忘れられる時間を作ることが重要になります。
タバコは髪の毛に悪影響を及ぼす
日本において女性の喫煙率は10%程度になっているものの、働き盛りの30代~50代を見てみるとその率は13~14%になります。「あたし吸ってる」という人も多いのではないでしょうか?
タバコを日常的に吸っている人はそうでない人に比べ髪の毛の成長を阻害し薄毛を引き起こす男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が平均13%多いという調査結果が出ています。
そもそも健康面に多大な悪影響を及ぼすタバコが髪の毛に良いはずありません。
タバコ吸っていてもハゲとは無縁の人もいるのは事実ではあるものの、女性の薄毛を引き起こす一つの要因であることは間違いありません。
タバコで薄毛にならないためには
タバコの悪影響をなくすためには禁煙以外方法はありません。
しかし現実的に難しいのも事実で、特に女性の禁煙成功率は男性よりはるかに悪いというデータがありますので一筋縄ではいかないでしょう。
せめてタバコの本数を減らしたり、害が少ないとされるアイコスやプルームテックなどの加熱式タバコに替えたりするなどの対策を検討してみて下さい。
禁煙がベストであることには違いありませんが。
少し費用は掛かりますが医療機関の禁煙外来を受診するのも手。医師の指導やチャンピックスという禁煙補助薬の助けにより自力での禁煙より成功率は高くなるでしょう。
チャンピックスに関しては個人輸入を用いることで医療機関より安価に購入できるため、禁煙外来受診後はこれに切り替えるという方法もあります。
ホルモンバランス改善には規則正しい生活を
男性の薄毛の場合、日常生活や食生活の乱れは頭皮への血行を滞らせ毛根へ十分な栄養が行き渡りづらくなり、結果薄毛を引き起こすと見られていますが、男性の薄毛の場合は遺伝や体質が大きな割合を占めていますので、これらの改善はあくまでも薄毛治療の「補助」的なもの。
一方、女性の場合は遺伝以上にホルモンバランスが重要になってきます。日常生活や食生活の乱れは髪の毛を作る女性ホルモンが大きく関わってくるため、薄毛治療においてこれらの改善が重要なのです。
日常生活や食生活を改善するのはそう簡単なことではないものの、見方を変えれば自分の努力次第で薄毛を改善できることを意味しています。
マイナチュレやベルタ育毛剤といった効果の高い育毛剤を使えば手っ取り早く発毛促進できるのは確かですが、根本的な原因を見直すために生活習慣の改善を取り入れるべきです。
薄毛の改善はもちろん、健康面や美容面においても必ずプラスになりますので、今の生活において改善しやすいものから実行してみて下さい。
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