ベジタリアンやビーガンは薄毛にならない?
ベジタリアン(菜食主義)は体に良いとして取り入れている方が増え、近年ではさらに徹底した菜食主義者である「ビーガン」なるものも普及し始めています。
肉や野菜を食べない点が良いか悪いかの議論は置いておいて、ベジタリアンやビーガンは薄毛になりにくいと考える人も存在します。
菜食主義が本当に健康的なのであれば髪にも好影響を与えそうな気もしますが…しかし一方で栄養の偏りにより薄毛の要因になりうると考える人が多いのも事実。
ベジタリアンやビーガンはハゲにくいのか?それともハゲやすいのか? 中立的かつ科学的な見地から検証したいと思います。
ベジタリアンとビーガンの違いは?
菜食主義者は薄毛になりにくいのか、それともなりやすいのかの検証を行う前に、まずはベジタリアンとビーガンの定義について触れておきます。
日本においてはこのビーガンはベジタリアンと同義と見られる場合が多いものの、本来はこの2つには明確な違いがあります。
その違いとは…
- 肉は食べない
- 魚介類の摂取は人によって異なる
- 乳製品や卵は摂取する
- 肉、魚、卵、乳製品に至るまで動物性のものは一切食べない
ベジタリアンは基本的に肉を食べることはありませんが、魚介類に関しては判断が分かれるところ。また卵や乳製品を摂る場合、摂らない場合があるなど人によって考え方に幅があります。
一方のビーガンは「完全菜食主義」とも呼ばれる存在とあって、肉や魚はもちろん乳製品や卵も口にしません。鰹節やその出汁、ゼラチンなどすら摂らない場合も。
ここでは肉・魚のみを食べないベジタリアンと、完全菜食主義者であるビーガンについて検証します。
ベジタリアンは本当に髪や健康に良いのか?
ベジタリアンやビーガンは国によっては宗教的な意味合いがある場合があるものの、日本においては「体に良い」もしくは動物愛護の観点から取り入れられる場合が多く、「ベジタリアンで薄毛解消」といった話も見聞きします。
しかし肉を食べないベジタリアンが本当に体に良いのかは賛否分かれるところで、それは髪の毛への影響についても同様なので、ここではできる限り客観的な観点からベジタリアンやビーガンが髪の毛にどういった影響を与えるのか見ていきたいと思います。
肉は体に悪いのか?
ベジタリアンやビーガンに宗教的な意味合いが少ない日本において、彼らの言い分は「肉は体に悪い」というものが多くなります。
確かに野菜をどれだけ多く摂取しても体に悪影響を及ぼす事は少ない一方で、肉を多く摂れば脂質の過剰摂取やや腸内環境の悪化など悪影響も考えられ、「悪影響が少ないのはどっち?」と問われれば“野菜”となるのは間違いありません。
だからといって「野菜=善」「肉=悪」と決め付けるのはあまりにも稚拙かつ極端。実際私の身の回りにいる数人のベジタリアンは偏見が強い傾向にあります。
そして一部ではベジタリアンはハゲない、薄毛が改善するといった記述も目にしますが、これはどの程度信憑性があるのでしょうか?
例えば髪の毛は「ケラチン」というたんぱく質で作られています。このケラチンを構成しているのは18種のアミノ酸であるうえ、髪の成長には他にも亜鉛やビタミンB郡などが必要になります。
これら髪の毛の成長に必要な栄養素は亜鉛なら牡蠣や牛肉、レバーなどに多く含まれ、たんぱく質やビタミンB郡も動物性のものには豊富に含まれる一方、これらを植物性のもので補おうとすると相当苦労することになります。
魚介類や乳製品、卵をOKとするベジタリアンであれば大きな問題はないものの、これらも排除するビーガンは多量のサプリメントを服用しない限り栄養バランスは大きく崩れる傾向に。髪の毛はもちろん健康にも悪影響の方が多くなります。
野菜は大量に摂取しても体に悪影響が少ないので「体に良い」と感じている方も多く、確かにそれは間違いではないものの、野菜だけでは補えない重要な栄養素も多く存在する事を忘れてはなりません。
ベジタリアンはハゲやすい
ベジタリアンはがんや生活習慣病になりにくい、寿命が長いといったデータが存在する一方で、脳梗塞や心疾患、骨密度の低下などネガティブな意見も多く賛否入り乱れています。
イメージ的にはたんぱく質やミネラルなどが摂りづらそうな印象のあるベジタリアン、ビーガンですが、たんぱく質は大豆などから摂取できますし、ミネラルもナッツを活用すれば十分摂ることができます。
しっかりと栄養管理ができている人であればベジタリアンだろうがビーガンだろうが栄養面で問題になることはほとんどありません。
要はベジタリアンやビーガンだからといってハゲやすいわけではないということ。
誰もが栄養管理できるわけではない点に注意
しかし、それはあくまでも“しっかりと栄養管理できる人”に限った話です。
何も考えずにただ肉や魚を食べない状況であれば様々な栄養が不足するのは想像に難くありません。乳製品や卵を食べることができるベジタリアンであればまだしも、それらすら口にしないビーガンであればなおさら。
特に牛肉やレバー、豚肉などに多く含まれる亜鉛やビタミンB群は摂りづらい。一方でこれらは髪の毛にとって欠かせない栄養素とあり、栄養バランスをしっかりと考えたベジタリアンでなければ「ハゲやすい」のは間違いない。
加えて髪の毛の元となるケラチンを作り出すたんぱく質も不足しがち。ビーガンであれば大豆製品を意識的に摂らないと確実に不足してくるでしょう。
サプリメントで補えばいい? 健康に良いはずのベジタリアンがサプリメントに頼るなど本末転倒と言わざるを得ません。
ベジタリアンはハゲない、薄毛が治るはウソ?
じゃあ一部で囁かれている「ベジタリアンやビーガンは髪の毛に良い」という噂はどうなのか? 結論から書くと一切の根拠はありません。
ベジタリアンやビーガンに薄毛が少ないというデータも、薄毛が改善するというデータも存在しないのがその理由。髪の毛に必要な栄養素が不足しがちなベジタリアンがハゲないとする理由など存在するはずもない。
そもそも私達男性の薄毛のほとんどは男性型脱毛症(AGA)と呼ばれるもの。AGAは男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)が主な原因であり、ベジタリアンやビーガンがこれに効果的である理由は見当たらない。
ただ、肥満や糖尿病、高血圧といったメタボリックシンドロームと薄毛の関係が一部で取りざたされていることから、成人病になりにくいベジタリアンやビーガンはそれらに起因する薄毛になりにくいというのであれば分からなくもない。
仮にその推測が当たっていたとしても、しっかりと栄養管理できる人でない限りベジタリアンやビーガンは薄毛になりやすいと見て間違いないのではないでしょうか。
ベジタリアンやビーガンとハゲとの関係のまとめ
まとめとしては「ベジタリアンだからハゲない」というのは完全な間違い。「ベジタリアンになれば薄毛が改善する」に関しても相当無理があります。
薄毛にせよ健康にせよ重要なのは“栄養バランス”で、そのバランスがしっかり保たれているのであれば菜食主義であろうと肉好きであろうと食生活に起因した大きな問題は生まれず、逆にそのバランスが崩れているのであれば一見健康そうなベジタリアンでも様々な問題が生じます。
肉ばかり食べている人間は栄養の偏りや肥満によりハゲやすいのと同様に、乳製品や卵、魚介類まで排するビーガンも動物性たんぱく質やミネラル、ビタミンBの不足によりハゲやすいのはもちろん、意識的にバランスを心がけないと健康にも悪影響が。
一方、今現在肉など動物性のものばかり食べているのであれば野菜もしっかり摂取することで、野菜ばかり食べている方であれば動物性たんぱく質を効果的に摂り入れることで薄毛の改善が期待できます。
肉はもちろん魚も乳製品も卵でさえも食べないビーガンが必ずしもハゲやすいわけではありませんが、バランスに無頓着であれば髪の毛や肌を含め健康にも悪影響があるのは言うまでもありません。
髪や健康のために「肉や野菜どちらが悪でどちらが善か」と決め付けることは愚の骨頂。どちらも効果的に取り入れ栄養バランスを整えることこそが薄毛の改善や健康に繋がるのです。
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