プロペシアは女性の薄毛治療に使える?

女性にプロペシアは使える?

近年増加傾向にある女性の薄毛。

「なんか最近髪の毛に元気が無くなってきたから何かしらの対策をしたい」…と女性が感じた時、どういった治療法があるのでしょうか?

男性の薄毛治療となれば真っ先に思い浮かぶのがプロペシアなどのフィナステリド内服薬と、リアップに代表されるミノキシジルです。ではこれらは女性にも使えるのか?

ここでは日本の薄毛治療において医療機関でも使われる「プロペシア」が女性にも有効かどうかを取り上げて行きたいと思います。

    目次
  1. プロペシアは女性の効果がない
  2. 女性のプロペシア使用は様々な危険がある
  3. 妊娠・授乳中の女性にプロペシアが禁忌とされる理由
  4. 妊婦の方は夫にフィンカーを使わせないこと
  5. 妊活中の夫のプロペシア使用について
  6. 男性の性欲が減ったり精液の質に変化が起きる場合も
  7. 女性の薄毛には何を使えばいいの?

プロペシアは女性に効果がない

まず結論から言ってしまうと女性に対しプロペシアは効果がありません。

それを説明するにはプロペシアの作用メカニズムと女性の薄毛の原因について知ってもらう必要があります。

プロペシアの作用

プロペシアの主成分であるフィナステリドは元々男性の前立腺肥大症に対する治療薬でした。その病の原因は男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼ(5α還元酵素)が結びついて生み出されるジヒドロテストステロン(DHT)。

フィナステリドは5αリダクターゼの働きを阻害することでDHTの生成を抑え、前立腺肥大症を治療するというものなのです。

そしてこのDHTは男性の薄毛のほとんどを占める男性型脱毛症(AGA)の原因物質であることが分かり、フィナステリドは発毛剤に転用されたという歴史があります。

DHTも男性ホルモンの一種であるため、プロペシアは男性ホルモンの生成を抑制して薄毛を改善するという性質のものになります。

女性の薄毛の原因

男性の薄毛のほとんどはDHTによるものですが、女性の薄毛の場合は女性ホルモンであるエストロゲンが大きく関わってきます。

このエストロゲンは髪の毛の成長に深く関わるホルモンで、これが旺盛に分泌されている場合は女性が薄毛になることはほとんどありません。

しかし、ストレスや生活習慣の乱れなどによってホルモンバランスが崩れるとエストロゲンの分泌量は減ってしまい、髪の毛を成長させる力が弱まってしまいます。

加えて、男性に比べ遥かに少ないとはいえ女性も男性ホルモンを保有しているため、エストロゲンが減ると相対的に男性ホルモンが増えてしまうことになります。

エストロゲンにはプロペシア同様5αリダクターゼを阻害する作用があるので、これが減ってしまった上に体質的にDHTが多い場合に女性は薄毛になってしまうのです。これを女性男性型脱毛症(FAGA)と呼び、女性の薄毛のかなりの割合を占めているのです。


このように、女性の薄毛にもDHTが関わっている可能性があるとはいえ、この男性ホルモンを保有している量は多くないため、プロペシアは女性に効果を示さないとされています。

実際に海外では女性に対するプロペシアの効果を検証する臨床試験が行われ、その中でもハッキリと効果を否定。日本の医療機関の見解としても…

女性にプロペシアは効果なし

このように最低評価になっているのです。

男性の薄毛に対しては高い効果を発揮するプロペシアも、女性の薄毛に対しては効果がない…これが世界共通の認識になっています。

女性のプロペシア使用は様々な危険がある

女性のプロペシア使用は危険

女性に対してプロペシアが効果を発揮しないことは分かっていただけたと思いますが、それでも「もしかしたら」という期待を抱いて使用を考える人もいるかもしれません。現在は個人輸入で簡単に購入できますしね。

しかし、プロペシアに関しては「飲まない方がいいよ」というレベルのものではなく、日本の厚生労働省がホームページ上で「女性は絶対に服用してはいけない」と注意喚起しているほどで、ここでは完全に「男性専用」と謳っています。

ではなぜ女性はプロペシアを使えないのか?

前述のようにプロペシアの主成分であるフィナステリドは本来前立腺肥大症の治療薬であり、前立腺は男性にのみ存在する器官なので、そもそも女性が服用する事は想定されていません。

例えれば男性がピルを飲もうとするようなもの。

そしてフィナステリドの作用は5αリダクターゼという酵素の働きを阻害し、男性ホルモンであるテストステロンから薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を生み出しづらくするというものです。

女性のテストステロンの量というのは男性のそれと比べ10分の1以下なので服用しても効果はほとんど望めないばかりか副作用ばかりが目立つ結果となるでしょう。

特に女性が妊娠している、もしくは授乳中の場合は「使用してはいけない」どころか「触るな」「近づくな」というレベル。

妊娠・授乳中の女性にプロペシアが禁忌とされる理由

フィナステリドは男性ホルモンに働きかけるという作用のため副作用として勃起障害や精液の質の低下や精子量の減少など生殖機能に悪影響が出る事があります。

こういった副作用は妊婦の胎児が男の子だった場合、母体に少量のフィナステリドが入るだけでも胎児の生殖器異常を引き起こす可能性となって出てくるのです。そしてそれは母乳に含まれてしまう可能性も示唆されています。

口から入るのはもちろん、直接プロペシアなどのフィナステリドに触れる事も万が一の皮膚からの吸収を想定してタブーとなっているのです。

プロペシアは女性には効果がない上、状況によっては危険な薬になることも。

妊婦の方は夫にプロスカーやフィンカーを使わせない

とはいえプロペシアやフィンペシアといったフィナステリド錠剤はコーティングされているので、仮に旦那さんが服用していたとしても妊婦の方が直接錠剤に触るような事がなければ特に心配する必要はないでしょう。

ただし旦那さんがプロスカーやフィンカーのようなフィナステリド5mgという濃度の高い錠剤を使っている場合は注意が必要。これらはピルカッターなどで分割して使う場合がほとんどなので、錠剤を割る際に舞うフィナステリドの粉末は吸い込まないように気をつけて下さい。

しかもプロスカーやフィンカーはプロペシアに比べ5倍の濃度ですから、少量でも吸い込んでしまうと非常に危険。最低限妊娠中はプロペシアやフィンペシアといった1錠ずつ飲む錠剤に代えてもらって下さい。

妊活中の夫のプロペシア使用について

旦那のプロペシア使用は

また、一部では旦那さんがプロペシアを使用していると精液にフィナステリドが残存し、妊娠した際の胎児に悪影響があるのではないかという懸念があります。

結論から言えばその心配はありません

プロペシアを使用している男性の精液や精子にはフィナステリドが残存することがあるものの、その量はごくごく少量。女性にはなんの悪影響もないという調査結果が出ています。

ただし気を付けてほしい点も。

男性の性欲が減ったり精液の質に変化が起きる場合も

プロペシアの効果や副作用を検証する臨床試験において、男性がこれを服用することで以下のような副作用が出る可能性があることが分かっています。

プロペシアの副作用

旦那さんがプロペシアを服用することで精液の質が低下したり量が減ったりする可能性があるほか、リビドー減退(性欲減退)など妊活に影響するような副作用が複数見受けられます。

パートナーがプロペシアを服用していたからといって女性に影響が出ることはないものの、男性の方の問題で子作りに何らかの悪影響を及ぼす可能性はあるのです。

旦那さんがプロペシアやそのジェネリックを飲んでいるということは薄毛に悩んでいるということになり、なかなかセンシティブな問題ながら、妊娠を望んでいる時期はできるだけ使用を中止してほしいところ。

女性の薄毛には何を使えばいいの?

話は戻って、薄毛治療の大本命であるプロペシアを女性が使えないのであれば、何で治療すればよいのでしょうか?

日本で薄毛への効果が認められている成分はプロペシアなどの「フィナステリド」とザガーロの主成分「デュタステリド」、そしてリアップに代表される「ミノキシジル」の3つのみ。

このうちフィナステリドとデュタステリドは作用が同じで女性は使用することができないため、自動的にミノキシジルを使うことになります。(→ミノキシジル外用薬は女性にも効くのか?

ただしそれはあくまでも発毛剤での話。

近年はドラッグストアやインターネットで購入できる育毛剤の進化が目覚ましく、発毛剤とそん色ないレベルの育毛効果が得られるものも多くなっています。しかも育毛剤であれば副作用の心配もありません。

女性用育毛剤として大人気のマイナチュレやベルタ育毛剤はもちろん、最近になってリデンシル配合に加え業界最多レベルの成分数と安さを誇るリジュンも登場したので、薄毛が気になる女性はこういった育毛剤の使用も検討してみて下さい。

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