発毛剤と育毛剤、養毛剤の違いって何?

発毛剤と育毛剤、養毛剤の違い

育毛剤など髪の毛の成長を促す商品を調べてみると必ず目にするであろう「発毛剤」「育毛剤」「養毛剤」の文字。

みんな似たような言葉に聞こえ、実際「大した違いはないのだろう」と感じている人も多いと思いますが、この3つにはそれぞれ違いがあり、特に「発毛剤」と「育毛剤、養毛剤」は明確に異なります。

これらの使用を検討している人やすでに使っている人にとってどれを使うかは将来の髪の量を左右する極めて重要な選択になりますので、しっかりとした知識を身に付けておきましょう。

    目次
  1. 発毛剤の定義
  2. 発毛剤の種類と効果
  3. プロペシアの登場により歴史が変わる
  4. 新たな発毛剤ザガーロ
  5. 育毛剤・養毛剤の定義
  6. 育毛剤の中には医薬品も存在する
  7. 発毛剤・育毛剤・養毛剤、どれを使えばいいの?

発毛剤の定義

これら3つの中で最も効果が高く、そして新しいのが発毛剤。

発毛剤とは今髪の毛の生えていないところからの発毛させる効果があるもので、日本の発毛剤はすべて「医薬品」となっています。

すべて…と言っても実は日本で正式に認可された発毛剤は3つしか存在せず、前述のリアップシリーズと2005年に厚生労働省に認可、発売された内服薬「プロペシア」、そして2015年になって正式に認可された「ザガーロ」のみとなっています。

プロペシアやザガーロは医師の診断を受け処方箋を出してもらう事で服薬できる「医療用医薬品」で、リアップは街中の薬局などで購入できるものの、効果の強さからある程度の副作用も懸念される「第一類医薬品」となっており、基本的に購入の際には薬剤師の説明を受ける必要があります。

つまり発毛剤とは医学的に男性型脱毛症(AGA)などで薄毛になってしまった部分から新たな毛が生える効果が実証されたもの。その強い効果や副作用ゆえに入手にはある程度の制限が必要な薬。

様々な治療薬は高い効果がある一方で何らかの副作用が必ず存在するのと同様なのがプロペシアやザガーロなどの発毛剤なのです。

発毛剤の種類と効果

ちょっと歴史を紐解いてみると、かつて日本では育毛剤と養毛剤しか存在しませんでしたが、ある商品の登場によって初めて「発毛剤」という概念が生まれました。

それが1999年発売の大正製薬の「リアップ」です。

それまでの育毛剤や養毛剤に対する世間の目は「ハゲの足元を見た気休め程度の胡散臭いもの」という程度のものでしたが、リアップはすでに世界で実績を積み重ねていたミノキシジルを配合している、効果が実証された日本で初めての発毛剤であり、薄毛に悩む野郎共に大いなる希望を与えました。

ミノキシジルは本来血管を拡張し血圧を下げるための薬なので、育毛にとって重要な血行促進効果があると同時に、毛包に作用し毛母細胞の増殖や分裂を促す効果があります。

発売当初のミノキシジル濃度は1%でしたが、その後世界的にスタンダードとなっている5%の「リアップX5」を発売、同シリーズのフラグシップモデルに。

プロペシアの登場により歴史が変わる

リアップから遅れること6年。2005年になって登場したのがハゲの救世主ともいえるプロペシアです。

プロペシアはミノキシジル同様世界的に発毛効果が認められているフィナステリドを主成分とした内服薬。その作用はAGAの原因となる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」を作り出す5αリダクターゼという酵素の働きを阻害するというもの。

つまり、ここに至って薄毛の原因に直接作用する薬が登場したのです。

登場から10年以上たった現在でもプロペシアはAGA治療の第一選択薬として医療機関で広く使用されています。

ちなみにフィナステリドは男性ホルモンの生成を抑制する都合上、性欲減退や勃起障害などの副作用リスクが存在します。

新たな発毛剤ザガーロ

プロペシアの登場から10年経って厚生労働省に正式認可された第3の発毛剤。それがザガーロです。

ザガーロの主成分であるデュタステリドはプロペシアのフィナステリドと同様にもともとは前立腺肥大症の治療薬。作用も薄毛の原因であるDHTを作り出す5αリダクターゼを阻害するという点で同様です。

しかし、従来のフィナステリドが2型の5αリダクターゼ阻害効果しかないのに対し、デュタステリドは1型と2型双方を阻害するため、フィナステリドに比べ1.5倍から1.6倍の効果があるとされています。

ただ高い…それがネック。

また、フィナステリドに比べ効果が高い分副作用も強めに出る可能性も。

育毛剤・養毛剤の定義

髪の毛が生えなくなったところから再び髪を生やすのが発毛剤なら、育毛剤や養毛剤はどういったものなのか?

育毛剤とは

まず「育毛剤」ですが、これは脱毛を抑えつつ毛根や毛母細胞などに働きかけ髪の毛の成長を促しヘアサイクルを正常化、太くコシのある髪の毛を生み出す事を目的としたもの。頭皮の血行促進や栄養補給など頭皮環境を改善し今ある髪の毛を太く濃くしようという考え方となっています。

発毛剤との違いについては、育毛剤は「今ある毛や活動している毛根」に働きかけるという点で、毛の生えなくなったところから再び髪の毛を生やす発毛剤とは大きく異なります。

薬機法(旧薬事法)の分類としては医薬部外品となり、厚生労働省が有効成分と定めるものを一定量配合しているのが特徴。有効成分として代表的なものは…

  • センブリエキス
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • ニンジンエキス
  • 塩酸ジフェンヒドラミン
  • 酢酸DL-α-トコフェロール

…あたりか。

医薬部外品ですから発毛剤のように「発毛する」「毛が生える」とは謳えないものの、「育毛」「発毛促進」などの効果であれば謳うことができます。

基本的には医薬品である発毛剤より効果が緩やか、かつ副作用の心配がほとんどないものという位置づけになるものの、近年はチャップアップイクオスなどより効果を高めたものが登場、人気になっています。

養毛剤とは

そして最後に「養毛剤」。

これは今ある髪の毛を保護、維持する事を目的とするもので、頭皮の血行促進や栄養補給、抜け毛の予防といったものが主な目的となります。

育毛剤との違いが曖昧に感じるかもしれませんが、養毛剤は「化粧品」という分類になりますので、育毛剤のように育毛や発毛促進効果を謳うことはできず、「頭皮を健やかに保つもの」という位置づけ。

一般的に効果の強さというのは「発毛剤>育毛剤>養毛剤」となります。しかし近年注目を浴びているキャピキシルを使用したものは厳密には医薬部外品の育毛剤ではなく化粧品の養毛剤ということになりますが、その効果は発毛剤であるミノキシジルに匹敵することも。

海外で効果が認められた成分を主成分としているものは養毛剤という位置づけになっていることが多いものの、その効果は馬鹿にできません。

育毛剤の中には医薬品も存在する

医薬品のカロヤンとハツモール

ネットなどで発毛剤や育毛剤の違いなどを調べると、薬事法上の分類としてたまにこんな記述を見かけます。

  • ■発毛剤は医薬品
  • ■育毛剤は医薬部外品
  • ■養毛剤は化粧品

すべてが間違っているわけではなく「発毛剤は医薬品」というのは確かにその通り。しかし「育毛剤が医薬部外品」というのはやや乱暴。確かにほとんどの育毛剤は医薬部外品ですが、中には「カロヤン」や「ハツモール」といった第2類、第3類医薬品の育毛剤も存在します。

ただミノキシジルを配合するリアップシリーズが効果や副作用がより強い第1類医薬品の指定を受けていることを考えると、カロヤンやハツモールは「育毛剤以上発毛剤未満」というポジションになるでしょうか。

ちなみに育毛剤でよくみる「発毛促進剤」という、いかにも毛を生やしてくれそうな頼もしい文言ですが、実は「発毛剤」とは全く別物。医学的に効果が立証されている発毛剤に対し、発毛促進剤は効果が立証されていない…つまり育毛剤がそれっぽく見せるための宣伝的な文言と捉えておいたほうがいいでしょう。

発毛剤・育毛剤・養毛剤、どれを使えばいいの?

発毛剤と育毛剤、養毛剤の違いについて何となく理解してもらえたでしょうか。薬機法的に定められたこれらの適切かつ効果の期待できる使用時期、状況は以下のようになります。

  • 髪の毛が薄くなってきたから再び生やしたいなら発毛剤
  • 今ある髪にハリやコシを出し成長を促したいなら育毛剤
  • 血行促進や抜け毛予防をしたいなら養毛剤

しかしこれらはあくまでも薬機法で定められた表現。我々にとって商品を選ぶ際重要になるのは「医薬品か医薬部外品か」「発毛剤か育毛剤か」ではなく、いかに効果があるものを選ぶかという点です。

育毛剤や養毛剤は発毛効果を謳うことができないものの、実際の効果を否定するものではありません。フィナステリドやミノキシジルといった発毛剤では効果がなかったのに育毛剤は効いたという人がいるのも事実だからです。

ただ、効果が実証され種類が限られる発毛剤とは異なり育毛剤や養毛剤は玉石混交。非常に効果的なものがある一方で全然効かないものの多く存在するので、より良いものを選ぶ目を養う必要があります。

また発毛剤や育毛剤は長期間使用する必要があるため価格面も重要な要素。単純に考えれば効果が大きいと考えられる発毛剤が最も高そうに感じますが、実際は発毛剤より高い育毛剤や養毛剤も多数存在。

とりわけ化粧品の養毛剤であるキャピキシルローションは多くが1万円以上と高価になっています。キャピキシルに効果が期待できるのは確かですが、チャップアップやイクオスといった育毛サプリメント付きの育毛剤が1万円以下で買えることを考えると割高感は否めません。

一方、発毛剤は日本で処方・購入すると高価ですが、個人輸入を利用すれば非常に安価に購入できるため人気を博しています。ただし個人輸入での購入は医師の診断がなく副作用リスクがあり、かつ無許可で製造しているものも多いため危険性も無視できませんが。

これからこういったものを使用することを考えているのであればまずは副作用リスクのない育毛剤から始めてみて、さらなる効果が欲しいのであれば発毛剤の使用を検討するというスタンスがベストと考えます。

効果の大きいおすすめ育毛剤は?

育毛剤イクオスおすすめ

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これまで育毛剤61種、サプリメント46種だった成分数は2019年10月のリニューアルで育毛剤であるイクオスEXプラスが124種、イクオスサプリEXプラスが58種と大幅にパワーアップ。注目成分アルガス-2もより効果を高めたアルガス-3へ。

イクオスサプリEXプラスのノコギリヤシや亜鉛含有量もさらに増えており、もはやチャップアップやブブカゼロは過去のものと言っていいでしょう。イクオスEXプラスはそれほど突き抜けた存在になってしまいました。

価格面においても約5,000円の育毛サプリメントがセットになっているとは思えない初回6,980円、2回目以降7,980円。税込価格でも2回目以降8,778円とチャップアップの9,090円よりお得です。

育毛剤選びに迷ったらまずはこれを使っておけば間違いないでしょう。

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