ハゲは一日にして成らず

薄毛やハゲってある日何気なく鏡を見て「アレ？う、薄くなってる？」と気付くもので、あたかも突然やってきた印象を受けるはずです。

中には「数ヶ月で一気にハゲた」という人もいらっしゃいますが、実際にはそれほど急激にハゲることはほとんどなく、ある程度進行した状態になってやっと気づき、認識してから明確な薄毛になってしまった期間が短かったためそう感じるだけ。

また、漠然と「なんか髪に元気がない？」と感じていても現実を受け入れず目をつぶってしまっている人も多いのではないでしょうか。

実際にはハゲを認識するかなり前から薄毛は着実に進行しており、ハッキリと認識できるレベルになるとかなりヤバい状態だったりします。本当はかなり早い段階でサインが出ているはずなのですが…

薄毛のサインをしっかりと読み取り適切な対応をすればフサフサに戻ることも可能なので、ハゲの兆候を見逃さないよう勉強していきましょう。

ハゲのサイン・兆候とは

ハゲの兆候というのはパッと見て分からない段階ですでに表れています。代表的なものを挙げていきましょう。

■髪のセットが決まらない

髪のセットが決まらなくなるというのは典型的な薄毛の兆候のひとつで、原因は髪の毛が少なくなったこと、細くなったことなどボリュームが低下したことが挙げられます。

いきなりセットが決まらなくなるわけではなく、じわじわと変化していくため気づきにくいかもしれませんが、若い時と同じ髪形を作ってみて「あれ？」と感じたら要注意。

• ■髪の毛を分けると、分け目が妙にぺチャっとなる
• ■分け目が妙に目立ち綺麗な一本線にならない
• ■上部の髪が持ち上がらず全体的に頭が四角くなった印象を受ける
• ■短髪の髪の毛を全体的に立ててみると頭皮が目立つ気がする

分け目が目立つというのはハゲの兆候の典型。しかし近年はきっちり分けるような髪形はやや廃れてきており、分け目で気付くケースは少なくなっているかも。

そう考えると、最も注意深く見るべきは髪の毛の全体的な形。

薄毛になりだすと、男性型脱毛症（AGA）の影響を受けずフサフサな側頭部に比べ上部の髪の毛のボリュームが落ちますので、正面から見た髪の毛全体の形はハゲていない時の「楕円」に対し「四角」に近くなってきます。

「なんか四角いな」と感じたら薄毛のサイン。

■M字部分に隙間があく

これも上の「セットが決まらない」に近いものがありますが、M字部分に妙な隙間ができやすくなった場合は結構ヤバい状況です。

薄毛かどうかを量る上で眉毛から生え際までの距離を指などで測ったり、おでこのシワと生え際の距離を見たりすることもあると思いますが、M字ハゲの場合おでこの中心部の広さは変わらずM字部分だけが切り上がっていくことも多いので注意が必要です。

「前髪を上げると妙な剃り込みが…」「前髪を思い切り横に流さないと隙間が…」と感じたら、すでに薄毛が始まっている可能性が高くなります。

特にAGAはM字部分から薄くなっていくケースが多いので、ここに異変を感じたら早急な対策をするべき。

■フケがやたら出る

健康な頭皮であればフケが出ることはほとんどなく、頭皮の角質がボロボロと取れる状態であるフケが多く出てくるというのは炎症など頭皮環境が悪化している可能性が高くなります。

特に「脂漏性皮膚炎」は悪化すると多量のフケと共に抜け毛も酷くなりますので、フケが多いことに気付いたら頭皮の状態をくまなくチェックしてみて下さい。

これといった炎症はなくフケも少なめであるなら、抗炎症作用がある成分が多数配合してある育毛剤や、haru黒髪スカルププロのような質の高いシャンプーで改善することも可能ですが、明らかに炎症を起こしフケの量も多いのであれば、まずは皮膚科を受診するようにして下さい。

フケは薄毛のサインである上に不潔感バリバリなので女性に嫌われること必至。

■抜け毛が多い

正常な人でも1日100本くらい抜けるので抜け毛を過度に心配する必要はありませんが、寝起きの枕や入浴時の抜け毛が明らかに異常である場合が注意が必要。

基本的には抜け毛にも日によって、季節によってムラがあるので、やたら抜け毛が多い日が数日続く程度なら許容範囲内であるものの、長期間続くなら薄毛の可能性を疑った方がいいかもしれません。

ちなみにシャンプー時がもっとも抜け毛が多いので、正常な人間でも1回目の洗髪時は驚くほど抜けることがあり戦々恐々。

■髪を触った感触に違和感

髪が薄くなってくるとかき上げた時や髪を洗っている時などに「あれ？」と違和感を感じることがあります。

それは「少なくなった・薄くなった」というレベルのものはもちろん、「髪が柔らかくなった」「コシがなくなった」というのもハゲのサイン。

ちなみに私は洗髪時に「あれ？手に収まる髪の毛の量ってこんなに少なかったっけ？」と感じだしたあたりから薄毛を実感しだしました。

■サイドに妙なボリュームを感じる

髪を切ってから時間が経ち伸びてきたとき「なんかサイドにボリュームがあるな」と感じた場合は要注意。

男性型脱毛症（AGA）は前頭部から後頭部の上部までの薄毛なのでサイドや後頭部の後ろの毛は影響を受けず、ハゲてくると上部に比べ相対的にサイドの毛が多くなり横に間延びしたような見た目になる。

上でも書きましたが、正面から見た髪の毛全体の形が四角くなってきたと感じた場合は危険信号です。

■やたらヒゲや体毛が濃くなってきた

体毛やヒゲと髪の毛の量が反比例するという説は都市伝説に近いものの、自身や周囲の話の中で「ヒゲが濃くなるのと反比例して髪が薄くなってきた」という実感があるのも事実。

ヒゲや体毛は男性ホルモンの影響で濃くなりますが、薄毛の原因であるジヒドロテストステロン（DHT）にもその作用があるので、DHT増加はハゲと体毛の増加を同時進行させるのです。

「全身の毛の量はある程度決まっていて、体毛が増えると髪の毛が減る」なんて胡散臭い都市伝説もありますが、あながち嘘とも言い切れないのかもしれません。

■太ってきた

厳密にはハゲのサインや予兆ではないものの、デブは薄毛のリスクを確実に、かつ相当な割合で高めます。（→ハゲたくない、薄毛を治したいならまず痩せろ）

というのも、肥満になると熱が籠りやすくなったり、エネルギー消費が激しくなったりで汗や皮脂の量が増え、頭皮環境を確実に悪化させます。

また、体が大きい分血流は悪化しがちな上、血管にダメージを与える糖尿病や高血糖のリスクが飛躍的に上昇するため、頭皮に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなる可能性が高くなります。

太っているということは、薄毛の大きな要因である食生活や生活習慣が乱れが潜んでいることも、肥満の人が薄毛になりやすい原因。

何より、ハゲデブだと人生ハードモードになるので気を付けたい。

■接する人がたまにチラッと頭を見る

危険。

■接する人の多くがかたくなに髪の毛を見ない

手遅れ。

薄毛のサインに目を背けるな

私がそうだったように髪の毛のボリュームやコシが無くなってきたりして「あれ？ハゲて…ないよな？」と感じつつも現実を受け入れず、薄毛のサインを見て見ぬふりをしてしまいがちです。

しかし様々な病気と同様にハゲも早期発見早期治療が基本であり、初期段階で育毛に取り組めば薄毛の進行を遅らせることはもちろん、フサフサの状態に戻る可能性も十分あります。

一方で髪形などで誤魔化せなくなるほど進行し誰が見ても薄毛と分かってしまうレベルになると育毛剤や発毛剤を使ってもフサフサの状態に戻ることが難しくなってしまいます。

ハゲという現実に目を背けたい気持ちは痛いほど分かりますが、手遅れにならないためにも早め早めの対応を心がけて下さい。

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