髪の毛を乾かさずに寝たら薄毛になる?
「髪の毛を乾かさないまま寝るのは良くない」
これは女性の間では常識であり、濡れたまま寝てしまうと髪の毛に悪影響があるという話は誰しもが見聞きしたことがあると思います。
とはいえロングヘアーともなるとドライヤーを使っても乾くまで20~30分くらいかかってしまうこともあり、面倒でついついそのまま寝てしまったり…なんて経験をお持ちの女性も多いのではないでしょうか。
しかし髪の毛を乾かさずに寝てしまうと髪自体が傷つく原因になるばかりか、薄毛の原因になってしまう可能性があるのはご存知ですか?
なぜ髪が濡れたまま寝ると悪いのか?
髪の毛が濡れた状態というのは非常に傷つきやすくなっており、ちょっとした摩擦や引っ張る力によって簡単にダメージを受けてしまいます。
そのため髪の毛が濡れたまま寝てしまうと無意識のうちに枕や布団と摩擦を起こしてしまいがち。その結果髪の表面のキューティクルが剥がれてしまい、やがてツヤのないバサバサの髪に。
健康に保たれたキューティクルを持った髪の毛はサラサラツヤツヤの美しいものですが、キューティクルは一度はがれてしまうと再生は難しいのが実情。加えて髪の毛の水分を保ち外からの刺激を守る働きもあるためキューティクルが剥がれた髪というのはどんどん痛んでしまうのです。
しかしこれはあくまでも髪の毛だけの話。もっとも問題になるのは濡れたまま寝ることで薄毛に繋がってしまうという点なのです。
髪が濡れたまま寝ると薄毛になる?
髪が濡れたまま寝てしまうことによってなぜ薄毛になってしまうのか? その理由は髪の毛ではなく頭皮にあります。
布団…特に枕というのは雑菌の温床で、その枕に濡れた髪を乗せて寝てしまうと枕と頭が接触している部分が高温多湿となり細菌が繁殖してしまうことは想像に難くないと思います。
この細菌自体が直接薄毛を引き起こすことはないものの、頭皮に常在する菌があまりにも繁殖してしまうとカビ菌やマラセチア真菌によって炎症を起こしたりフケが増えたりしてしまうことが考えられます。
アクネ桿菌が増殖すれば頭にニキビができてしまうかもしれませんし、もし白癬菌が繁殖したら頭部白癬…つまり頭の水虫になってしまう恐れも。
こうして頭皮環境が悪化すると髪の毛を作る土台が揺らぐことになり、それを引き起こす細菌は間接的に薄毛を誘発する要因となりうるのです。
切れ毛が増えるのも薄毛の要因
濡れた髪の毛は非常に脆いという特徴があり、些細なことで簡単に切れてしまいます。それは濡れた状態でのブラッシングはもちろん、寝ている間に擦れてしまうことでも発生します。
健康な女性であれば約10万本の髪の毛が存在するため、多少切れ毛がある程度では特に問題になることはありません。しかし髪の毛が濡れたまま寝てしまうことが多く抜け毛が相当数にのぼる場合は要注意。
髪の毛が途中で切れてしまう切れ毛が多くなると髪のボリュームは確実にダウンします。ボリュームがなくなってくれば当然ながら髪の毛は薄く見えてしまうでしょう。
髪の毛が濡れたまま寝るという行為は、菌の繁殖により頭皮環境を悪化させるだけでなく、切れ毛が増えることによって髪のボリュームを物理的に減少させることにより薄毛に見られてしまう可能性があるのです。
■乾かさず寝ると細菌が繁殖しやすくなり頭皮のトラブルから薄毛の可能性
少しでも楽に髪の毛を乾かす方法
髪や頭皮を傷めず抜け毛や薄毛を予防するためには入浴後髪の毛をできるだけ早く乾かす必要があります。面倒な髪を乾かす作業を少しでも楽にするためのコツについて触れておきましょう。
髪の毛をすばやく乾かすコツはいくつも存在しますが、その中でもとりわけ重要になるのが「タオルドライ」と「ドライヤーの風量」です。
タオルドライは髪の毛の水分を出来る限りタオルで取り除く方法で、バスタオルで髪の毛を含め全身を拭いた後に新たなハンドタオルなどを2枚用いるとかなりの水分を取り除くことができるでしょう。
具体的には乾いたタオルでまず頭皮をマッサージするような意識で頭皮~髪の根元の水分をタオルにしっかり吸収させます。この際頭皮をゴシゴシ拭くのではなくタオルを当ててゆっくりと揉むような意識で行うと良いでしょう。
その後は髪の毛の先に向かって水分を吸収させていきますが、すでに1枚目のタオルが湿っている場合は別のタオルを用意し髪の毛をタオルではさみ両手の平で軽く叩くように毛先に向かって拭いていきます。
濡れた髪は摩擦に弱く非常に痛みやすいため、こすらないように意識して下さい。
これを髪の毛全体で行えば大半の水分は取り除けますから、ドライヤーの時間を大きく短縮すると共に、ドライヤーによる髪や頭皮へのダメージも減らすことができます。
ドライヤーの時間短縮は風量も重要になります。そのためロングヘアーの女性はドライヤーにもある程度のこだわりを持って欲しいところ。なぜなら風量はドライヤーのレベルで大きく異なってくるから。
乾燥した髪にドライヤーをあて続けることは髪にとってマイナスになるため、就寝まで時間があるのであれば完全に乾く一歩手前でドライヤーを止めたほうがよりダメージが少なくなる場合も。
正しいタオルドライの方法で水分を取り除きドライヤーの時間を出来る限り短くすることが髪や頭皮にとって最善になります。
■ロングヘアーの女性は風量の強いドライヤーを使いダメージの低減を
洗髪にまつわる薄毛リスクを減らすために
入浴後の面倒な髪の乾燥は適切なタオルドライの実践や風量の強いドライヤーの使用によってある程度解消されますが、髪の毛が長ければ長いほど乾燥にかかる時間も長くなるのは避けようがありません。
また、髪の毛が長いほど重量が増し分け目付近がペタッとなってしまうため、薄毛が気になる女性は思い切って短くしてしまうというのもひとつの手です。
ロングヘアーは女性らしさを演出しますが、一方で「無難」「普通」という印象を与え、ショートやボブが似合う女性に比べると存在感に大きな差があると個人的には感じています。
それはかつての内田有紀さんや広末涼子さん、近年では波留さんや本田翼さんなどショートにして成功した女性芸能人を見ても明らかで、男性の中で根強いロングヘアー信仰も徐々に薄れてきているのが実情です。
ショートやボブは髪型の自由度も広がりボリュームも出しやすく、また手入れも簡単であるため薄毛に悩む女性はぜひ一度チャレンジして欲しい髪型といえます。
また、洗髪による髪や頭皮への影響はシャンプーにも依存しますので、薄毛を気にする人はラックスやエッセンシャルなど市販の石油・高級アルコール系界面活性剤を用いた安いシャンプーを使うのではなく、アミノ酸系・ノンシリコンのシャンプー使用も検討してみて下さい。
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