過度な飲酒は女性の薄毛・ハゲの原因に
一般的な嗜好品と聞いて真っ先に思い浮かべるのはなんでしょう?おそらく「お酒」と答える人が最も多いのでないでしょうか。
多くの人が嗜み、「適量であれば体に良い」なんて言われたりもする飲酒。しかし場合によっては薄毛の原因になることがあるってご存知ですか?
ストレス解消や血行促進作用など髪の毛に良い印象すらあるお酒でなぜ薄毛になるのか?その原因と対策を分かりやすく解説していきます。
お酒を飲む女性は増えている
皆さんお酒は飲みますか?かつては積極的に飲酒するイメージが薄かった女性も、社会進出や男女平等が浸透してきた現在「毎日飲むよ」なんて人も多いのではないでしょうか。
以前書いたタバコに関する記事において女性の喫煙について取り上げ、その中で男性の喫煙率は一貫して減少している一方、女性のそれは横ばいであることに言及しましたが、これは飲酒においても同じような傾向が見て取れます。
女性の飲酒率は1968年頃から急激に上昇しており、1年間に少なくとも1回は飲酒している女性の割合はほぼ右肩上がり。右のグラフを見てもらうと分かるように、20~29歳の若年層に至っては男性を上回る飲酒率となっています。
この背景にはタバコ同様女性の社会進出が影響していると思われ、社会に出る女性が増えた結果お酒を飲む機会も増え飲酒が日常的になったと見られています。事実男女全体の飲酒率を見ても差が縮まってきていますよね。
お酒を飲む人の多くは男性…いまだそういった印象をお持ちの方も多いと思いますが、実際は差がなくなってきているのです。
一方、こちらは週3日以上、日本酒に換算し1日1合以上飲酒する人の割合。お酒の“適量”というのは1日1合以内とされているので、このグラフは日常的に適量以上を飲んでいる人の割合ということになります。
女性の場合はやや右肩上がりとはいえ、10%に満たない数字です。過度な飲酒をしている女性はそれほど多くないという結果に。
私の身の回りを見るともっとずっと多いんだけどな…
飲酒が女性の薄毛原因となりうる理由
そもそもなぜお酒が薄毛の原因になりうるのか?ストレス解消や血行促進効果があるお酒であればプラスになることも多そうですが…
アセトアルデヒドの影響によりDHTが増える
お酒に含まれるアルコールというのは肝臓で分解され、その過程でアセトアルデヒドという毒性の強い成分になりますが、適量であれば肝臓でそれを無毒である酢酸や水にまで分解してくれます。
しかしこれはあくまでも「適量の飲酒」であった場合に限り、肝臓のキャパシティを超えた飲酒である場合、肝臓で処理しきれなかった毒性の強いアセトアルデヒドが血中に放出されてしまいます。
血中のアセトアルデヒドは頭痛や吐き気などといった二日酔いの症状をもたらし、またAGAやFAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)を増加させると言われています。
男性ホルモンの一種であり薄毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)が増えることにより、相対的に女性ホルモンの割合は減ります。それが女性の薄毛の原因になると見られているのです。
髪の毛や育毛に重要な栄養素が消費される
お酒が薄毛を引き起こすとされる理由はDHTの増加だけではありません。
それは肝臓でアルコールが分解される過程で多くのビタミン、たんぱく質の元となるアミノ酸が消費されてしまう点にあります。
髪の毛の9割以上はケラチンというたんぱく質が構成しており、そのケラチンは18種のアミノ酸を合成して作られます。飲酒によるアミノ酸の消費は髪の毛の材料が少なくなってしまうことを意味するのです。
また、飲酒はビタミン…特にビタミンB1を多量に消費することが知られています。このビタミンB1は糖代謝を促しエネルギーの生成を促す栄養素。直接的な育毛効果はないものの、ストレス解消など間接的な影響があります。
適量であれば薄毛になるリスクは低い
「百害あって一利なし」と言われるほど悪影響ばかりが目立つタバコと違い、お酒に関しては適量、適度を守っていれば髪の毛や体にそれほど悪影響を与えることはありません。
適量以内の飲酒であればむしろ好影響も。
肝臓で速やかに分解できるレベルの飲酒量であればアセトアルデヒドが悪さをすることはほとんどなく、頭皮への血流が促進されることで育毛に繋がる可能性も。
またストレスを解消するという点も見逃せません。嫌なことを忘れさせてくれるお酒を仕事終わりに飲むことによって嫌なことをリセットするという人もいるでしょう。
そう、節度を守った楽しいお酒というのは、健康面はもちろん髪の毛にも良い影響があるのです。
しかしこの「適量」というのがなかなか曲者で、また女性は男性に比べお酒の許容量が少ないという面もあるので注意が必要になります。
女性にとってのお酒の適量は?
ではまず、一般的に「適量」とされるお酒の量を見てみましょう。
1日に摂取する純アルコール量は20gまでが適量とされ、酒類別にアルコールが20g含まれる量は以下のようになっています。
日本酒換算で1日1合(180ml)が適量と言われるのは、このアルコール20gを逆算してのもの。ビールであれば500ml缶一本がそれに相当します。
ただ、健康面においては1日40gまでは悪影響はほとんどないとされます。平均的に見て40gであれば問題なく分解できる量であると思われ、薄毛への影響もこのあたりを目安にすればいいと考えられます。
しかしこれ、あくまでも男性に対しての適量。女性の場合事情がちょっと異なるのです。
女性のお酒の適量は少な目
女性のお酒の適量を考える場合、性別もある程度考慮する必要があります。
近年、女性の飲酒率が急増してるのは事実であるものの、だからといって女性がお酒に強くなっているわけではありません。女性は男性に比べアルコール分解能力という面で劣っているのです。
アルコールの分解能力は遺伝的な分解酵素の質や働きに加え、体や肝臓の大きさや筋肉量、体重に比例します。男性より体が小さく筋肉量も少ない傾向にある女性はどうしてもお酒に弱くなりがち。
それに加え女性ホルモンであるエストロゲンは肝臓でのアルコールの分解を妨げると言われていますので、個人差はあれど全体的な平均で見れば女性は男性に比べお酒に弱く、それに伴って適量も男性より少なくなります。
事実、アルコールの分解にかかる時間は男性に比べ1.5倍ほどになるという調査も。それを物語るように飲酒による死亡率はこうなっています。
まったくお酒を飲まない人を1とし、アルコールの摂取量と死亡率をグラフにしたもの。適量であればむしろ死亡率は下がる一方で、その範囲を超えると死亡率が上がってくることからJカーブと呼ばれています。
男性が約40gまで相対リスク1程度に収まっているのに対し、女性は25gほどで1を上回ります。つまり健康にとってマイナスにならないアルコール量というのは、女性の場合25g以下と考えておくべきでしょう。可能であれば20g未満が理想。
これは当然髪の毛にもあてはまります。女性の肝臓が問題なく処理できる量が25g以下であるなら、それを上回ることで毒性のあるアセトアルデヒドの血中移行やDHTの増加、栄養素の消費などが顕著に。
健康面はもちろん、薄毛を気にする人もお酒の適量を意識するべきでしょう。
もちろんお酒の分解能は個人差が大きいのも事実。しかし様々な面への影響を考えると1日の飲酒量の上限は「アルコール度数5%のビールやチューハイで350ml缶2本まで」。かつ週に1~2回の休肝日を設けるべきでしょう。
髪の毛への影響を考えた飲酒量
お酒と女性の髪の毛への影響を考えた時、基本的には「あまり飲まない方が良い」となるものの、お酒はストレス解消にもなりますし、血行を良くする作用もあるため必ずしもマイナス面だけではありません。
適量の範囲内に抑え節度ある飲酒を心がければ薄毛の原因になるような事は考えづらく、場合によっては良い影響が勝る可能性も考えられます。
ただ、少量の飲酒でもアルコールの分解によりビタミンやアミノ酸などが消費されます。それらは髪の毛にとってはあまりよろしくない状況と言えますから、その影響を最小限に抑えるためにも肝臓でしっかり分解できる量に抑えてください。
適量を最優先にするなら、アルコール度数5%程度のビールや缶酎ハイは500mlまで、近年はストロングゼロなどアルコール度数8~9%のチューハイも登場していますので、そういったものなら350ml缶1本に抑えておくべきでしょう。
薄毛に対する飲酒の影響というのは大きくないものの、肥満や生活習慣の乱れなどの原因が積み重なっている場合は要注意。
もし心配であるなら意識的に食事やサプリメントでビタミンやたんぱく質などを補うようにすれば、心配も減り気分良くお酒が飲めるのではないでしょうか。
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