多くの女性が直面する産後薄毛の治し方
女性にとっての一大イベントといえば「結婚」と「出産」だと思います。
中でも出産は女性にしか行えない非常に崇高で、またかけがえのないものです。
しかし妊娠から出産にかけて女性の体の中ではいくつもの大きな変化があり、それは時に思いも寄らぬ形で現れ、そのひとつが出産後の薄毛や抜け毛です。
「なぜ出産したら薄毛になるのか?」
「産後の薄毛や抜け毛に悩まされたらどう対策すればいいのか?」
この辺を中心に詳しく見て行きたいと思います。
女性が出産後に薄毛になってしまうメカニズム
産後薄毛は当然ながら出産後に薄毛や抜け毛の症状が出る事なので「産後の異常」と捉えがちですが、実際は妊娠中が異常なのであって、下図のように産後薄毛はその異常な状態から正常な状態に戻そうとする過程で起こります。
見ての通り女性ホルモンは妊娠から徐々に増えだし、多くの方が出産を迎える40週をピークにし、出産後は急激に減少します。
特にエストロゲンは女性らしい美しい肌や髪を作り出すホルモンで、妊娠により胎児を育てるためこれら女性ホルモンが旺盛に分泌され女性らしさが急激に高まるものの、出産する事によって体内では女性ホルモンを正常な量に戻そうとするので、結果として女性ホルモンの急減となってしまうのです。
これは良くも悪くも急激なホルモンバランスの乱れであり、髪や肌を美しく保つエストロゲンの急激な減少により抜け毛や薄毛、肌荒れといった形で表面に出てきます。
こればかりは妊娠出産を経験するすべての女性に当てはまる事なので避けようがなく、出産後のケアや対策が重要になってきます。
■避けようがないので、産後のケアや対策が重要になる
実は女性ホルモンの減少だけじゃない産後薄毛の原因
産後薄毛・抜け毛の対策や治療法を取り上げる前に知っておいて欲しいのは「産後の薄毛の原因は出産による女性ホルモンの激減だけなじゃい」という点です。
その原因として真っ先に挙がるのが「食生活の変化」で、妊娠によって変わってしまった食生活が産後も元に戻る事がなく栄養バランスが崩れてしまう場合や太ってしまい元に戻らない場合が当てはまります。
「デブ女はハゲる?太った女性に薄毛が多い理由」でも取り上げていますが、肥満は薄毛の原因になるので注意が必要です。
次に「子育てによるストレス」です。
我が子はかけがえのないものですが、そういった事とは無関係に子育ての負担は相当なもので、急激な生活の変化も相まって多くのストレスを抱えてしまう場合が多々あります。
これはご家族や旦那様の協力によりかなり改善されますので、育児を自分ひとりで抱え込まず周囲に助けを求める事が重要です。
後は「体質の変化」という可能性もあります。
出産後、良くも悪くも体質が変わったという方は多く、一般的には一時的なものと言われていますが、何年たっても戻らないという方もいらっしゃいます。
代表的なものをピックアップしましたが、出産による女性ホルモンの低下以外のこういった理由で薄毛や抜け毛があるのであれば、放置していても治る可能性は低くなりますので、しっかりとした対策が必要になるでしょう。
■原因が産後のホルモンバランスの乱れ以外の場合長引く可能性も
産後薄毛・抜け毛の対策や治療法は?
上記サブタイトルで対策や治療法などと仰々しい事を書きましたが、産後の抜け毛や薄毛は多くの場合出産後3~6ヶ月で自然に元に戻ります。
産後の薄毛や抜け毛は出産を機に女性ホルモンが急減する事で一時的に女性ホルモンが過剰に少なくなってしまう事や、急激な変化に体が対応できない事が原因である場合が多く、一時的にヘアサイクルが乱れ髪の毛が薄くなるといった事が起きますが、時間と共に女性ホルモンも正常な量に戻り薄毛も改善されるのです。
ただ、いつまで経っても改善しない方も少なからずいらっしゃるのも事実です。
その原因はひとつ上の項目で取り上げた出産による女性ホルモンの急減以外の原因で薄毛になっている場合などが考えられ、こういった場合はしっかりとした対策が必要になってきます。
まず考えるべきは睡眠時間の確保や食生活や栄養バランスの見直し、そして育児によるストレスの低減です。
これらはすべて生活習慣の範囲といえ、これらの様々な要素が重なって薄毛を引き起こしている可能性が高くなります。
それでも治らない場合や「すぐに変えるのは無理」といった場合はサプリメントや育毛剤の使用も視野に入れる必要があるかもしれません。
大事な事は出産し子育てに追われているとしても内面、外面双方の最低限の「女らしさ」を忘れない事で、食事や生活習慣で可能な限り美容を意識し、美しい女性でいようとする行動が結果として薄毛や抜け毛の改善に繋がります。
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