抗酸化作用のある成分で薄毛改善できる?

近年注目される抗酸化物質

抗酸化物質で薄毛改善

近年健康や美容分野でやたらと見聞きする活性酸素や抗酸化作用という言葉。アンチエイジングを語る上で重要になるこれらのキーワードは、加齢の象徴でもある薄毛にも無関係ではありません。

以前、薄毛と活性酸素の関係についても取り上げましたが、その活性酸素を除去してくれるのが抗酸化作用を持つ抗酸化物質。これからの育毛においてもこれがカギになってくるかもしれません。

具体的に活性酸素や抗酸化物質が髪の毛にどういった影響を与えるのか?

そして活性酸素による薄毛を防ぐためにどういった成分を摂るようにすれば良いのかなど、気になる点に触れていきましょう。

活性酸素と抗酸化物質

人間が生きる上で絶対に欠かすことのできない「酸素」は空気を通じて常に体に取り入れていますが、約2%ほどは「活性酸素」に変化します。

この活性酸素、少量である場合は体内に侵入した細菌などを除去する“免疫”として機能するものですが、何らかの理由でこれが増えすぎると正常な細胞を傷つけ酸化させるようになります。

世間的に活性酸素は美容業界で多く使われるため「肌に悪影響があるもの」という認識を持っている人もいらっしゃるかもしれませんが、活性酸素が悪影響を与える範囲は全身に及びます。

現在では糖尿病などの生活習慣病やガンなども活性酸素が大きな要因になっているという論文も各国から発表されてます。

全身の細胞にダメージを与え老化や病気を引き起こす活性酸素ですから、毛母細胞や毛乳頭細胞、ひいては健康な頭皮を傷つけ薄毛を引き起こすと考えるのは自然といえます。

■活性酸素を除去する抗酸化物質

我々が大変気になっている薄毛はもちろん、様々な病気を引き起こす可能性がある活性酸素。これを除去してくれるのが抗酸化作用を持つ様々な成分。

そう聞くと、抗酸化物質が活性酸素を積極的に攻撃し撃退するような印象を受けますが、ちょっと違います。

抗酸化物質と呼ばれるものはいくつかの種類に分類され、それぞれ働きや作用は異なるものの、基本的に抗酸化作用のある成分は酸化されやすい性質があるため、体の正常な細胞に先んじて活性酸素と反応し酸化してくれるのです。

物質を酸化した活性酸素は無力化される一方、酸化したビタミンEなどの抗酸化物質はビタミンCの力を借り再びビタミンEに還元、抗酸化作用を発揮します。

薄毛が抗酸化物質で改善するの?

さて、ここからが本題。抗酸化物質で薄毛は本当に改善するのでしょうか?

活性酸素が体中の細胞を酸化・老化させることは疑いようがないくらい世界中で研究が行われているものの、具体的に男性型脱毛症(AGA)や抜け毛との関連性を示したデータは今のところ存在しません。

しかし、「病気の原因の9割は活性酸素」というやや極端な話も飛び出していますし、活性酸素が関与しているとされる病気のうち有名なものを一部を挙げてみると…

  • ■がん
  • ■肺炎
  • ■認知症
  • ■パーキンソン病
  • ■白血病
  • ■胃潰瘍
  • ■肝炎
  • ■リウマチ
  • ■アトピー性皮膚炎
  • ■白内障
  • ■糖尿病
  • ■喘息

誰もが聞いたことのあるものだけを抜粋してもこれだけのものがあり、目や脳から消化器、呼吸器、皮膚、免疫疾患、循環器に至るまで、活性酸素が引き起こす病は全身に及んでいます。

これだけの影響を与える活性酸素が脱毛や薄毛の原因にならないと考える方が不自然。そうなると抗酸化作用のある成分が育毛に役立つという点において疑う余地はありません。

AGAの最たる原因は5αリダクターゼとテストステロンが結びついて生まれるジヒドロテストステロン(DHT)である事は間違いないものの、そのメカニズム内において活性酸素が関与していないとも限らないのです。

現状では活性酸素が薄毛を引き起こすという明確かつ客観的なデータがないのと同様に、抗酸化物質が薄毛を改善するというデータも存在しませんが、近い将来こういった研究も行われるのではないでしょうか。

抗酸化作用のある成分

では、具体大敵に抗酸化作用を持つ成分とはどういったものなのか。

最も身近なものとしてはビタミンE(トコフェロール)やビタミンC(アスコルビン酸)で、野菜や果実に多く存在し上でも少し触れたようにこの2つは相乗効果により高い抗酸化力を発揮します。

次にポリフェノール類。

  • ■アントシアニン
  • ■カテキン
  • ■イソフラボン
  • ■タンニン

このあたりが代表的なもので、アントシアニンはぶどうやブルーベリーなど赤紫系の色をしたものに、カテキンは茶やリンゴ、ワインに代表されます。

イソフラボンは主に大豆由来で育毛サプリメントに配合されていることも多いため我々ハゲにも身近な存在。タンニンは柿や茶などの渋み成分です。

また、極めて強い抗酸化力があるとして注目されているのがリコピンとアスタキサンチン、βカロテン

これらはすべてカロテノイドの一種で非常に強い抗酸化力があり、単純な力の比較では「アスタキサンチン>リコピン>βカロテン」という順番になりますか。

これらは黄色やオレンジ、赤など暖色系の天然色素の総称で、アスタキサンチンは鮭やエビ、いくらなどに含まれ…とりわけ紅鮭に多く含まれており、リコピンはトマト、βカロテンはニンジンやかぼちゃが有名ですよね。

こういったものを積極的に摂取し薄毛の改善に繋げたいものです。

抗酸化物質だけでは劇的な効果は望めない

健康面や美容面などから注目されている抗酸化物質は、今後育毛関連においても注目される存在になる可能性があります。

全身の細胞を傷つける活性酸素が髪の毛にも悪影響を与えていると考えるのは自然なことですし、抗酸化作用がある成分がカギを握るアンチエイジングという観点に薄毛の改善も含まれるからです。

活性酸素や抗酸化作用のある成分が髪の毛にどの程度影響を与えているかは未知数な部分が多いものの、抗酸化作用のある成分は健康や見た目年齢の維持にも大いに役立つので、積極的に摂取するべきでしょう。

ただし、男性の薄毛の9割を占めるAGAの最大の原因はDHTや5αリダクターゼであることに変わりはないので、生活習慣の改善はもちろん、育毛剤など他の対策を行うのと並行して抗酸化物質を摂取するようにするのがベスト。

今後のためにもどっかの研究機関で薄毛と活性酸素の関係を調べてくれないかな…

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