アボダート 正規デュタステリド薬の効果と価格

ザガーロと同じアボダート

これまで厚生労働省が発毛効果を認めていた成分はフィナステリドとミノキシジルの2つでした。しかし2015年9月にデュタステリド内服薬である「ザガーロ」が正式に認可され、紆余曲折を経て2016年6月に発売されました。

ただ、国内外にはすでにデュタステリド内服薬は先発薬・後発薬問わず複数存在し、その中でザガーロ同様グラクソ・スミスクライン社製の先発薬となるのがアボダート(アボルブ)になります。

先発薬はジェネリックに比べ価格面では不利であるものの、安定した効果や品質といった信頼性は非常に高いのが最大の魅力になります。

プロペシアなどのフィナステリドに比べ1.6倍ほどの効果があるデュタステリドですが、日本ではまだ馴染みが少なくジェネリックに不安を感じている方もいらっしゃると思いますので、先発薬であるアボダート(アボルブ)に焦点を当ててみます。

アボダートって何?

そもそもアボダートやアボルブってどんな薬なのでしょうか?

ザガーロとアボダート・アボルブはどちらもグラクソ・スミスクライン社が製造・販売する医薬品で、ザガーロがAGA治療薬、アボダートやアボルブが前立腺肥大症の治療薬となります。

ちなみにアボダートとアボルブはまったく同じ薬。日本においての商品名はアボルブ、国外ではアボダートと呼び名が違うだけ。

ザガーロはもちろんアボダートやアボルブはすべてグラクソ・スミスクライン社が製造する正規品のデュタステリド内服薬であることから、アボダートやアボルブの信頼性はザガーロと同等と見てよいでしょう。

ザガーロとアボダートは同じ薬

アボダートとアボルブは呼び名が違うだけの同一商品ですが、実はザガーロも全く同じ薬なんですよね。

ザガーロとアボダートは同一商品

左はザガーロ、右はアボダートになります。カプセルに記された文字や色は違うものの中身はデュタステリド0.5mgとまったく同じ。あえて違いを挙げるならザガーロにはデュタステリド0.1mg錠がある点か。

こういった背景からAGAクリニックなどでは、ザガーロが発売される前からアボルブを処方するケースが散見されました。

同じ薬なのに片やAGA治療薬、片や前立腺肥大症治療薬…前立腺肥大症の治療には健康保険が適用される一方、AGA治療は保険適用外であることも影響しているのかもしれません。

デュタステリドってどんなもの?

日本では紆余曲折を経てザガーロが発売されましたが、プロペシアに比べればまだまだ認知度は低いためご存知ない方も多いと思います。というわけでデュタステリドについて軽く触れておきます。

デュタステリドはプロペシアの主成分であるフィナステリド同様、元々は前立腺肥大の治療薬として開発されたもので、後に薄毛の治療効果があるとしてAGA治療薬に転用されたのもフィナステリド同様です。

大きく違うのは2型5αリダクターゼのみの阻害効果しかないフィナステリドに対し、デュタステリドは1型と2型両方の阻害効果がある点です。

デュタステリドの5αリダクターゼ阻害効果

5αリダクターゼ(5α還元酵素)は男性ホルモンであるテストステロンと結びつき、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を生み出す原因となる酵素。フィナステリドより阻害効果の高いデュタステリドは約1.6倍の高い発毛効果を望めるのです。

長らく発毛剤市場はフィナステリドとミノキシジルのみが占めておりましたが、デュタステリドの登場は発毛を一歩前に進める可能性を大いに秘めています。

デュタステリドの発毛効果は最高評価

デュタステリドを主成分とするAGA治療薬ザガーロは2015年に認可された新しい薬ではあるものの、脱毛症診療ガイドラインを策定する日本皮膚科学会からは最高評価を受けています。

デュタステリドの発毛効果は最高評価

女性に対しては最低評価ですけどね。

その効果は世界的に行われた臨床試験においても実証されており、今後フィナステリドに代わってAGA治療の主役に躍り出る可能性を秘めています。

■デュタステリドは1型・2型の5αリダクターゼに対し阻害効果を発揮
■従来のフィナステリドに比べデュタステリドの発毛効果はおよそ1.6倍

アボダート(アボルブ)の副作用は?

プロペシアに代表されるフィナステリド内服薬の1.6倍の発毛効果があるとされるアボダート等のデュタステリド内服薬ですが、その分フィナステリドに比べ副作用も強めに出るのではないかという懸念も。

フィナステリドもデュタステリドも元は前立腺肥大の治療薬。効果も5αリダクターゼを阻害しジヒドロテストステロンの生成を抑えるという点で共通するため、主な副作用も下記のようにほぼ同じになります。

  • 性欲の減少
  • 勃起不全
  • 射精障害

ただ、アボダートの主成分であるデュタステリドは強力な男性ホルモンであるDHT生成を抑制する作用がフィナステリドよりさらに強いことから、性機能障害の副作用が強く出ても不思議ではありません。

しかし、ザガーロ承認時のデータを見てみると…

ザガーロの副作用

思いのほか差がないんですよね。アボダートと同じザガーロ0.5mg群ではむしろフィナステリド1mgより副作用発現率は低い結果に。

多くの場合デュタステリドの副作用は性欲減退や勃起不全などの性機能障害。ただ、稀に女性化乳房…つまり女性のようにおっぱいが少し出てくることがあるとも。

男性らしい体を作るDHTの生成を強力に抑制した結果、女性化する可能性があるといったところでしょうか。

男としてはそういった性機能障害は避けたいところなんですけどね。個人的にはハゲには代えられないというのが本音です。

■アボダート(アボルブ)の主な副作用は性欲減退や勃起不全など性機能障害
■副作用の恐れはあるがハゲるよりかはまし

アボダート(アボルブ)の価格は?

海外向けの前立腺肥大症治療薬であるアボダートは、日本のザガーロの比べ圧倒的に安いのが特徴。

しかし海外製のデュタステリド内服薬(ザガーロジェネリック)は非常に安価なものが複数存在するため、それらに比べると正規品であるアボダートはどうしても高くなってしまいます。

どの程度の価格差になるのか、主要なデュタステリド内服薬のジェネリック医薬品や、日本で処方されるザガーロなどとアボダートの価格を比べてみました。すべてデュタステリド0.5mgで、価格は税込になります。

商品名 内容量 価格 1錠の単価
アボダート 30錠 3,441円 114.7円
ベルトリド 100錠 4,995円 49.9円
デュタス 300錠 13,327円 44.4円
デュプロスト 100錠 5,487円 54.9円
ザガーロ 30錠 10,000円 333.3円
(2018年8月現在)  

デュタステリド内服薬で圧倒的に安いのはデュタスベルトリド。この2つは最も人気のあるザガーロジェネリックになります。特にベルトリドは複数購入で大幅割引になるため支持されています。

それに比べると先発薬であるアボダートは2倍以上の価格と決して安くはないことが分かります。しかしアボダートは日本の医療機関で処方されるザガーロやアボルブと同じグラクソ・スミスクライン社製の先発薬。

当然ながら信頼性や安全性において右に出るものはなく、それでいて価格はザガーロの3分の1と考えればむしろお得に感じるくらい。

品質や安全性の面で海外製のジェネリックに不安を感じている方にとって、正規品であるアボダートは価格面でも信頼性でも満足できるのではないでしょうか。

■正規品であるアボダートは安いジェネリックに比べると価格は2倍以上
■ザガーロと同じグラクソ・スミスクライン社製で価格は3分の1と廉価

アボダート(アボルブ)の総評・まとめ

薄毛の治療を行う場合ちゃんとしたAGA専門の医療機関にかかり薬を処方してもらって…という段階を踏む方が安心できるのは間違いありません。しかしAGAクリニックや皮膚科だからといって特別な治療するというわけではなく、多くの場合は少し問診してから薬を処方するだけ。

ちょっとした生活習慣のアドバイスはもらえるものの、ほぼ100%薬頼みである上に処方されるAGA治療薬はみな個人輸入でも購入できるものばかり。しかも価格はかなり割高になってしまいます。

日本で正式に認可されているザガーロは確かに信頼性抜群ですが、医療機関での処方は安くても30日分9,000円~。経済的には厳しいと言わざるを得ません。

デュタステリド内服薬が日本の医療機関でしか購入できないのであればこの価格も致し方ないと感じるかもしれません。しかし個人輸入を用いれば同じ成分の薬が8分の1の価格で買えますし、ザガーロと同じグラクソ・スミスクライン社の正規品アボダートですら3分の1です。

医療機関を受診しても特別な治療が行われないのであれば、わざわざAGAクリニックに通う必要性も感じません。個人輸入で買える格安のデュタステリド薬で十分と私は考えています。

信頼性を求めるならアボダートを、負担の小ささを求めるならベルトリドなど上手に使い分けるといいでしょう。

アボダートの詳細

ベルトリドの詳細

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