デュタス 8分の1の価格で買えるデュタステリド

安いデュタスの効果とは

プロペシアが2005年に日本で認可されて以降、薄毛やハゲの治療薬はプロペシアフィンペシアなどのフィナステリド内服薬と、リアップに代表されるミノキシジル外用薬が主流でした。

しかし近年はフィナステリドの1.6倍の効果があるとされるデュタステリドが登場。日本においても2015年9月に「ザガーロ」が厚生労働省に認可され、2016年6月に発売されました。

「ならザガーロに乗り換えよう」と考えるのは早計。ブロペシア同様医薬品であるため、AGAクリニックなど医療機関での処方を受ける必要があるうえ、価格は30日分で10,000円前後。プロペシアの7,000円前後を上回る高価な設定はハードルが高いと言わざるを得ません。

そんな中注目したいのが、入荷待ちとなることもある人気の高いデュタステリド内服薬「デュタス」。ここではザガーロはじめ他のデュタステリド内服薬とデュタスを比較しながら紹介していきます。

デュタステリドの作用や効果は?

2016年6月に発売されたザガーロ、そのジェネリックであるデュタスの主成分デュタステリドとはどういったものなのでしょうか?

デュタステリドはプロペシアの主成分であるフィナステリド同様、前立腺肥大の治療薬として開発された医薬品となります。フィナステリドと違い前立腺肥大症の治療薬として日本国内でも流通しており、アボルブの名で処方されています。

基本的な作用はフィナステリドとほぼ同じで、男性ホルモンであるテストステロンと結びつき薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を生成する5αリダクターゼ(5α還元酵素)の働きを阻害するというもの。

従来のフィナステリドと違う点は、フィナステリドが2型5αリダクターゼの阻害効果しかないのに対し、デュタステリドは1型・2型双方の5αリダクターゼの働きを阻害するという点。

デュタスの5αリダクターゼ阻害効果

それによってデュタステリドはフィナステリドの1.6倍の効果が期待できるとされ、フィナステリドが「男性における男性型脱毛症の進行遅延」の効果があるとして認可を受けたのに対し、デュタステリドは「進行遅延」の部分が外れ「男性における男性型脱毛症」の治療薬として認可されています。

ザガーロやデュタスの主成分であるデュタステリドは、フィナステリドに代わる次世代の発毛剤として期待されているのです。

デュタスの副作用

フィナステリドの1.6倍の効果が期待できるデュタステリド。しかし効果が大きいぶん副作用も強めという報告も。性欲減退や勃起障害といった性機能障害の副作用が出る可能性も考慮しておく必要があります。

先発薬に位置付けられるザガーロの臨床試験結果から副作用を見てみると…

デュタスの副作用

臨床試験に用いられたデュタステリドの濃度は0.02mg、0.1mg、0.5mgの3種類ですが、一般的に使われるものはほぼ0.5mg。ここで取り上げるデュタスも0.5mgとなっています。

そしてデュタステリド0.5mgの副作用発現率は16%。同時に試験した0.1mgやフィナステリドより副作用少ないという不思議な結果に。

そもそもプラセボ(偽薬)を使った人の副作用発現率が15%というのも変な話。

この試験は医師やスタッフ、被験者がどの薬を使っているか明らかにされない二重盲検試験で行われていますが、プロペシアの主成分であるフィナステリドに性機能障害の副作用があることが広く知られていることから、被験者には「性機能障害の副作用が出るかも」という先入観があったのかなと。

偽薬を服用しても15%もの人に副作用が出るほどの思い込み・先入観が入っていると考えれば、実際の副作用発現率はもっと低いと考えられます。

そういったことを加味しないとしても、フィナステリドとデュタステリドに差はないことが見て取れる。医師にとってプロペシアは安全な薬という位置づけであるため、デュタステリドの副作用に過度な心配は必要ないのかもしれません。

高い発毛効果があるデュタステリドを使用する以上、多少の性機能障害は覚悟する必要があるのは間違いありません。しかし髪の毛が生えるのであれば背に腹は代えられないかと。

この臨床試験はザガーロのものですが、デュタスもデュタステリド0.5mgであることから、副作用の程度や頻度は同様と思って間違いありません。

ポジティブな考え方をするなら、副作用の性欲減退によってオナ禁育毛法の補助になるかも…

デュタスは他のデュタステリド内服薬と何が違う?

現在デュタステリドの内服薬は日本で認可された「ザガーロ」をはじめ、同じくグラクソ・スミスクライン社製の先発薬である「アボダート(アボルブ)」やジェネリックであるデュプロストやデュタスなど複数存在。

これらの内服薬は現段階においてデュタステリドの含有量は、ザガーロに0.1mgの設定が存在するだけでそれ以外はすべて0.5mg。フィナステリド内服薬がプロペシアの0.2mgからプロスカーやフィンカーの5mgまで幅があるのに比べるとシンプルなラインナップ。

それだけに含有量で迷う必要はありませんし、効果もほぼ同一。

一方、価格の違いはかなり大きい。特に日本で2016年6月13日に発売されたザガーロの高さは圧倒的。一方で海外製のジェネリックになると、買い方次第ではザガーロの10分の1ほどの価格になることも。

あとは製造国や信頼性の違いくらいでしょうか。

日本で正式に発売されているものが安心と感じるのであればザガーロを。ザガーロより安い先発薬が良い場合はアボダート、とにかく安くデュタステリド内服薬を使いたいのであればデュタスを…といった感じになります。

デュタスの価格は?

デュタスは基本的に1箱300錠が入った大容量のものしか存在せず、価格は1万円を超えてしまいますが、大量購入になるだけに1錠あたりの単価を見るとデュタステリド内服薬の中で最も安くなるのが特徴。

各デュタステリド内服薬を1錠あたりの単価が安い順に並べ比べてみると…

商品名 内容量 価格 1錠の単価
デュタス 300錠 13,242円 44.1円
ベルトリド 100錠 4,963円 49.6円
デュプロスト 100錠 5,452円 54.5円
アボダート 30錠 3,419円 113.9円
ザガーロ 30錠 10,000円 333.3円
※すべて税込(2018年8月現在)  

こうやって見てみると改めてザガーロの高さが際立ちますね。

一方でデュタスやベルトリドが圧倒的に安いのが確認できます。日本での処方だと1錠200~250円するプロペシア(フィナステリド内服薬)も、フィンペシアなどの海外の安いジェネリックの場合1錠30円程度で買えるとの同様。

そんな安価なザガーロジェネリックの中でも、箱単位で見ると最も安いのがデュタス。300錠は約10ヶ月分に相当するため、初デュタステリドでこれを購入することはおすすめしませんが、すでにザガーロなどを使っている人にとっては非常に魅力的に映るのではないでしょうか。

ザガーロがあまりにも高すぎることもあり、経済的なことを考えればデュタスかベルトリドがベスト。

ただ、どちらも錠数が多いことから、まずはザガーロと同じグラクソ・スミスクライン社製で信頼性が高い30錠入りのアボダートなどで効果や副作用を確かめてからデュタスやベルトリドに移行すると安心です。

ちなみに、デュタスの1錠あたりの価格は、プロペシアジェネリックとして最も人気のフィンペシアの1.5倍程度。効果の高さとイコールといったところでしょうか。

実はデュタスよりベルトリドの方が安い?

デュタスよりベルトリドが安い

箱単位で見ればデュタステリド内服薬の中で最も安いデュタス。しかしベルトリドの登場でその勢力図に変化が訪れています。

上でも触れたようにデュタスとベルトリドの1錠あたりの単価を比べた場合、デュタスの方が5円ほど安くなるのは間違いありません。しかしベルトリドは複数買いで大きな割引が適用されるという特徴が。

それを踏まえ、デュタスとベルトリドの複数買いで比較してみると…

商品名 内容量 価格 1錠の単価
デュタス 300錠 13,242円 44.1円
ベルトリド1箱 100錠 4,963円 49.6円
ベルトリド2箱 100錠×2箱 7,877円 39.4円
ベルトリド3箱 100錠×3箱 10,805円 36.0円
※すべて税込(2018年8月現在)  

ベルトリドを2箱同時購入した時点でデュタスより安くなり、デュタスと同じ錠数となる3箱同時購入にいたっては約2,400円も安くなる計算に。

ちなみにこのベルトリドは、フィナステリド内服薬として最も安いフィナロと同じインドの製薬会社大手インタス社製。信頼性はデュタスより上かもしれません。

この記事を書いた当初はベルトリドが存在していなかったように認識していますが、これがある現在デュタスの優位性がなくなってきているのも確か。今となってはベルトリドの方が人気が高いしね。

ベルトリドの詳細

デュタスの総評・まとめ

日本で正式に認可されたザガーロを購入するにはAGAクリニックなどに通院し処方してもらう必要があります。しかも価格は非常に高く経済的な負担が大きくなってしまう。ミノキシジルと併用するならなおさら負担は大きい。

であるなら、負担を軽減するためにもデュタステリドの含有量や効果が同じで、かつ圧倒的に安いデュタスなどのジェネリックを使うことを選択肢に入れてもいいのではないでしょうか。

気になる副作用に関しては、性欲減退や勃起障害といったものが出る可能性があるものの個人差が非常に大きく、「副作用が出るのかどうか」「どの程度出るのか」は実際に使ってみないと分からないというのが実情。

このあたりは効果と副作用を天秤にかけ使用するかどうかを判断する必要があります。すでにフィナステリドを使っているならリスクは少なくなるかと。

ただ、のんびり構えている余裕はありません。薄毛治療は時間との勝負。早ければ早いほどフサフサに戻る可能性が高く、一方である程度進行してしまうと効果が出てもやっぱりハゲ…ということにも。

性欲と髪の毛…ある意味究極の選択ではありますが、副作用に関しては薬をやめれば解消されますが薄毛の進行は待ってはくれません。とにかくまずは使ってみてから判断するべきかと。

悩ましいのはベルトリドの存在ですよね。

デュタスの紹介記事を書いておいてなんですが、個人的にはベルトリドで十分なのかなと感じています。1箱100錠入りなので数の調整もしやすいですしね。

デュタステリドの使用を検討している人の多くは、フィナステリドの効果に満足できなかったケースかと。つまり薄毛は思うように改善されていないと。

であるなら、少しでも髪の毛が残っているうちに決断したほうがいいでしょう。信頼性が高い日本のザガーロを使うにせよ、デュタス、ベルトリドを使うにせよ、早急な判断が今後を左右することに変わりありません。

デュタスの詳細

ベルトリドの詳細

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