ジェンヘアー販売終了!後継はリグロースラボ

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ジェンヘアー販売終了!後継はリグロースラボ

高濃度のミノキシジルを配合した外用薬として広く知られているのはアメリカ製のポラリス(現フォリックス)。そんなフォリックスに匹敵するミノキシジル15%を配合するジェンヘアーをご存知ですか?

ジェンヘアーとフォリックスはミノキシジルを高濃度で配合しているという点は共通するものの、成分や価格には大きな違いも。

また、ポラリスが販売終了しフォリックスシリーズに移行したのと同様に、現在ジェンヘアーも販売を終了しており「リグロースラボ」というブランドに移行しているという現実が。(記事最後に記述)

かつて存在したジェンヘアーの特徴を、後継となるリグロースラボの紹介も兼ねて解説してみたいと思います。

ジェンヘアーの商品ラインナップ

まずジェンヘアーのラインナップを見てみましょう。

ミノキシジル含有量の違いで細かく商品分けをしているポラリス(現フォリックス)と違いジェンヘアーのミノキシジル配合商品は5%と15%の2種類のみとなっています。

厳密には5%と15%の中でもローションだったりクリームだったりとバリエーションもあるのですが、ここでは日本で手に入りやすいローションタイプに焦点を当てていきます。

ジェンヘアーの商品ラインナップは2015年の段階で以下のようになっていました。

  • ミノキシジル5%ローション
  • ミノキシジル15%ローション
  • フィナステリド0.25%ローション
  • スピロノラクトン2%ローション

世界標準となるミノキシジル5%と、その3倍の濃度を誇る15%ローション、そして世界的にも珍しいフィナステリド0.25%を主成分とした育毛剤、主に女性向けとなるスピロノラクトン2%の計4種。

高濃度ミノキシジルに関してはポラリス(現フォリックス)で代用できたものの、フィナステリドやスピロノラクトンを主成分とした外用薬は珍しく、ジェンヘアーの専売特許といえる存在でした。

ジェンヘアーが販売終了になった際には「フィナステリドを主成分とした育毛剤はなくなってしまうのか…」と寂しく思ったものでした。

リグロースラボがすべてを受け継ぐ

しかし、2018年に登場したリグロースラボシリーズがジェンヘアーの商品ラインナップをすべて受け継ぐ形となっています。

カークランドと同レベルの価格を実現しつつ高い浸透技術を採用したミノキシジル5%のリグロースラボM5、同15%のリグロースラボM15、フィナステリド0.25%が主成分のリグロースラボFIN25、スピロノラクトン2%を配合したリグロースラボSP2…完全に一致しているのです。

ジェンヘアーというブランドはなくなってしまいましたが、同グループ内の別ブランドとなるリグロースラボに名前を変え今も生き続けているのです。

ジェンヘアー副作用をポラリスと比較

ジェンヘアーの最大のメリットは価格の安さ。一方で効果や副作用、使用感などがどうなのか気になるところですよね。というわけで、同じく高濃度ミノキシジルで名を馳せるポラリス(現フォリックス)と比較してみたいと思います。

ポラリスは効果を高めつつ副作用を減らす独自のテクノロジーを使い価値を高めているのに対し、ジェンヘアーはエタノールなどアルコール溶剤を使ったいたってオーソドックスなものとなっています。

ただロゲインやカークランドに使われている刺激の強いプロピレングリコール(PG)は使っていないので、かゆみや炎症などの副作用を必要以上に心配する必要はありません。

とはいえミノキシジルを15%も配合していればかゆみやかぶれといった副作用が出る可能性は高くなるのも確か。なぜならミノキシジル自体に多少の刺激性があるから。

しかしその程度はポラリスと比べても大差ないレベルといっていいでしょう。私が双方を3ヶ月ほど使ってみた感想としては「どっちも多少のかゆみが出た」というものでした。

頭皮に塗布して乾いてくるとどうしてもかゆみが発生しがち。ただしこれはジェンヘアーに限らず他の育毛剤や発毛剤、整髪料にも見られる現象であるため、ジェンヘアーとしての副作用かどうかは判断しづらい。

ミノキシジル5%を配合したリアップX5の臨床試験では約8.8%の人に頭皮のかゆみや紅斑、炎症といった副作用が出ていることから、同15%のジェンヘアーの場合10%以上の人に副作用が出ると見るのが自然。

しかし内服薬であるミノキシジルタブレットのような血圧低下やめまいなどといった怖い副作用は確認されていません。

頭皮に軽い異常がでる程度のリスクを恐れるようであれば、高濃度ミノキシジルのジェンヘアーはおろか他の発毛剤にも手を出さないほうがいいでしょう。

ジェンヘアーの使用感

ジェンヘアーの使用感についても簡単にレビューを。

はっきり言ってしまえば使用感はさほど良好とはいえません。多少のべたつきがあり、またあまり髪に付け過ぎると乾いた時に髪がパリパリになり白っぽくなるという特徴が。このあたりはポラリスに近いものがあります。

ただし匂いに関してはジェンヘアーの方が優秀。明らかに臭いポラリスに比べジェンヘアーは無臭に近く、匂いを気にする必要がないのです。まあポラリスの臭さはフォリックスになって改善されましたが。

ゆえにジェンヘアの使用感で問題になるのはべとつきとパリパリゴワゴワ感、そして白い粉が浮き出てくる点。このあたりは覚悟して使用する必要があります。

入浴後~就寝前であればさほど問題にならないため、ジェンヘアーは夜用と割り切って朝は別の発毛剤を使うという方法も手か。

ジェンヘアーの効果

ジェンヘアーはアメリカのミノキシジル外用薬本家ロゲインのジェネリック医薬品という位置付けの商品であるため、効果を客観的に評価する臨床試験を行っていません。そのためミノキシジル15%ローションに関しては詳細な発毛効果が実証されていないというのが実情です。

とはいえ、ミノキシジル5%で1平方センチメートルあたり約22本増えることがリアップX5の臨床試験で明らかにされているため、その3倍となる同15%のジェンヘアーなら1.5~2倍の効果が望めるという見方が有力。

実際に使ってみた印象としては、リアップX5やカークランドなど5%の商品と比べれば発毛効果を感じやすくなっているものの「濃度3倍だから効果も3倍」とはならないというのが本音。

「リアップX5よりかは若干効いているかな?」くらいだと思ってください。

なお、同じ15%のミノキシジルを配合したポラリスと比較すると…個人的には両者の違いを実感したのは使用感と臭いくらいで、「ポラリス6ヶ月→ジェンヘアー3ヶ月」と使ってみて効果に差は感じませんでした。

ただ、ポラリスは頭皮に浸透しやすい独自テクノロジーを採用していることもあってか、周囲の声を効く限りではポラリスの方が若干効果が高いのかな~といった印象でした。

効果に関しては個人差があり合う合わないや好みもあります。そのあたりを判断するにはやはり実際に使ってみるしかないでしょう。

まとめ

最後にジェンヘアーのメリットデメリットをまとめます。

  • ジェンヘアーの価格はポラリスの3分の2と安い
  • 米国産とあって信頼性が高い
  • 効果はミノキシジル15~16%のポラリスとほぼ同等
  • かゆみなどの副作用やべたつきは覚悟する必要がある
  • ジェンヘアーにポラリスのような臭いはない

ジェンヘアーがいくら高濃度のミノキシジルを配合しているといっても毛根や毛乳頭に届きづらい外用薬であるため、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬の補助として考えておいたほうがいいかもしれません。

ミノキシジルの発毛効果をしっかりと享受したいのであればミノキシジル内服薬となるミノキシジルタブレットを服用するのがベスト。しかしこちらは効果が高い一方で副作用が心配になります。

)ジェンヘアーについての追記

ジェンヘアーは2016年頃から欠品が続いており、2017年の現在も入荷する気配がありません。ポラリスより安価な高濃度ミノキシジルということで高い人気を誇っていただけに残念でなりません。

そのため現状では高濃度のミノキシジルを配合した発毛剤を使いたい場合ポラリスという選択肢しかありません。一応ミノキシジル15%のポラリスNR-09と16%のNR-10のリンクも貼っておきますので、興味がある方は覗いてみて下さい。

もしジェンヘアーが入荷となった場合は追記したいと思います。

【追記】リグロースラボが実質の後継商品か

2017年頃から手に入らない状況が続いていたジェンヘアー。2017年後半には取扱終了が正式にアナウンスされる事態に。

しかし2018年になって安価さやシンプルさを売りにしたリグロースラボという発毛剤ブランドが登場。商品ラインナップはジェンヘアーとほぼ同じということもあり、事実上の後継商品となっています。

リグロースラボの具体的な価格も載せておきましょう。

商品名 成分含有量 価格
リグロースラボM5 ミノキシジル5% 3,400円(2本)
リグロースラボM15 ミノキシジル15% 3,500円
リグロースラボFIN25 フィナステリド0.25% 2,200円
リグロースラボSP2 スピロノラクトン2% 2,400円

価格設定的にもジェンヘアーとほぼ同じ。

おすすめはやはりミノキシジル外用薬。ミノキシジル5%のリグロースラボM5は2本で3,400円とカークランドとほぼ同じ価格。リポソームによる浸透技術を採用していることからカークランドよりコストパフォーマンスは上と見ていいでしょう。

また、ミノキシジル15%のリグロースラボM15は同じく15%のフォリックスFR15より約1,500円安い価格設定。シンプルな高濃度ミノキシジル外用薬を使いたい人にとってこれほど適した商品はありません。

リグロースラボM5の詳細

リグロースラボM15の詳細

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