フィナロイド 新しいフィナステリド後発薬
薄毛・ハゲの治療に効果のあるフィナステリド製剤プロペシアのジェネリックといえばフィンペシアが圧倒的な知名度を誇ります。
1ヶ月で6,000~7,000円ほどかかるプロペシアに対し、フィンペシアは1箱100錠入りのものであれば1ヶ月1,000円以下で収まるとあって、多くの男性が使用している現実があります。
その背景には、発毛剤や育毛剤は効果が出るまで6ヶ月ほど様子を見る必要があり、しかも薬の効果で生えた髪は発毛剤の使用を止めてしまうと髪は再び抜けてしまうとあって、超長期間の使用まで想定しておく必要がある点が挙げられます。
そのため発毛剤や育毛剤の価格は安いに越したことはないのです。
そんな、プロペシアと効果が変わらず価格は圧倒的に安いとあって広く普及したフィンペシア。しかし2016年なって登場した新たなフィナステリド製剤フィナロイドは瞬く間に人気になりフィンペシアを脅かす存在に。
フィナロイドの成分フィナステリドの働きとは?
フィナロイドは2016年になって個人輸入代行業者が取り扱うようになった新しいジェネリック医薬品で、プロペシアやフィンペシア同様フィナステリド1mgを配合しています。
そんなフィナロイドの効果と作用とは?
プロペシアのジェネリックを探している方にフィナステリドの説明は必要ないかもしれませんが、「よく仕組みが分からない」という方のために簡単に説明しておきましょう。
フィナステリドの作用とは
男性はテストステロンという男性ホルモンを豊富に分泌・保有しており、それによって筋肉が発達しやすくなったりヒゲが生えたり、はたまた女性化を抑制したりと、いわゆる“男らしさ”を作り出しています。
そんなテストステロン、5αリダクターゼ(5α還元酵素)という酵素と結びつくと「ジヒドロテストステロン(DHT)」という強力な男性ホルモンに変化する性質があります。
これは性欲を高めたり精子を作ったり、男児の生殖器の発達を促したりといった働きがあり、男性にとっては欠かせないホルモン。
しかしDHTは前立腺肥大症や男性型脱毛症(AGA)の原因となることが知られています。薄毛の話をするなら、DHTが毛乳頭細胞内のアンドロゲンレセプターと結合し、髪の毛の成長を阻害する因子を増やすことが要因。
そんなAGAの原因物質であるDHTの生成を抑制するのがフィナステリドです。
元々前立腺肥大症の治療薬として製造開発されたフィナステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害しDHTの発生を抑える性質が。後に男性の薄毛にも効果があるとして発毛剤としても使用されるようになったという経緯があります。
テストステロンをDHTに変化させる5αリダクターゼという酵素は全身から分泌されますが、特に頭頂部や前立腺に多いのが特徴。
また、5αリダクターゼの分泌量やアンドロゲンレセプターの感受性は遺伝によるところが大きく根治が難しいため、フィナステリドによって阻害・抑制する方法が最も有効とされているのです。
そんなフィナステリドを薄毛の治療薬として用いる場合、1mgを使用することがほとんど。ここで紹介するフィナロイドはもちろん、プロペシアやフィンペシアも同様になります。
新しいフィナステリド製剤フィナロイドのメリットは
さて、2016年になって登場した「フィナロイド」ですが、プロペシアやフィンペシアに比べどういったメリットがあるのでしょうか?
フィナステリドを用いた発毛剤としてはかなりの後発になりますし、プロペシアやフィンペシアに比べ何らかの大きなメリットがなければハッキリ言ってこれを使う意味はまったくないですよね。
しかし少なくとも効果の面では何のメリットもないんです。
語弊がないよう付け加えておくと、プロペシアやフィンペシアに対し効果の面でメリットもデメリットもない…つまり本当に普通の、何の変哲もないジェネリック医薬品なのです。
当然ながらデュタステリドのように「副作用も効果も強いぜ」という特徴的なものは一切ありません。
それは裏を返せば先発薬であるプロペシアや大人気のジェネリックであるフィンペシアと同等の効果があるということでもあります。何の変哲もないプロペシアジェネリックであることこそが最大のメリットということに。
プロペシアやフィンペシアにはない唯一のメリットを挙げるなら、後発だけに安く設定されている「価格」になるでしょうか。
フィナロイドの価格は?
前述のとおりフィナロイドのメリットは後発ゆえの安さ。個人輸入でのプロペシアやフィンペシアと価格を比べてみましょう。ちなみにすべて1mgで税込。
商品名 | 内容量 | 価格 | 1錠の単価 |
---|---|---|---|
フィナロイド | 100錠 | 2,838円 | 28.4円 |
フィンペシア | 100錠 | 2,985円 | 29.9円 |
プロペシア | 28錠 | 4,427円 | 158.1円 |
個人輸入という形態上為替相場の影響を常に受けるため価格は頻繁に変動しています。近年は円安の影響で若干ながら値段が上がっている印象。
そして肝心のフィナロイドの価格ですが…確かにプロペシアジェネリックの代表格フィンペシアに比べ価格は安いものの、その差は100錠で150円程度と小幅なものに留まっています。
せめて300円くらい違えばまた印象も変わってくるんだが…
実はフィナロイド登場時はフィンペシアとまったく同じ価格設定だったという経緯があり、「それじゃみんな実績のあるフィンペシアを買うだろう」ということで値段を下げたんだと思います。
この価格差ではまだまだフィンペシアが強い…と思いきや、フィナロイド発売から数年が経過しフィンペシアに迫る人気になっています。
フィナロイドと同じ同じLloyd社製のミノキシジルタブレットとのお得なセットがあることも後押ししているのかもしれません。
フィナロイドは正式なジェネリックではない
プロペシアに比べ圧倒的な低価格が魅力のフィナロイドですが、注意すべき点も。それは先発薬の特許が切れてから他社が同じ成分の薬を製造・販売するジェネリック医薬品ではないという点。
フィナロイドはプロペシアと同じフィナステリド1mg製剤ではあるものの、これは特許を無視して勝手に製造しているという背景が。聞こえは悪いが「海賊版」と言われても仕方ないでしょう。
まあ、それはフィナロイドに限らずフィンペシアやフィナロなども同様。日本の医療機関で処方されているプロペシアや、その正式なジェネリックであるファイザー、サワイなど以外はすべて海賊版のフィナステリド製剤なんですよね。
フィンペシアやフィナロイドが低価格を背景に人気なのは間違いありませんが、一方で品質や安全性に対する不安、偽物が送られてくるのではないかという懸念が根強いのも確か。
ミノキシジルなどの外用薬と違い、フィナステリドは内服するだけに安全性を優先したいというのは当然なのかもしれません。そう考えれば医療機関を受診し、医師による適切な診断のもとプロペシアなどの安全な薬を処方してもらうべきか。
とはいえ、AGAクリニックを受診すると育毛メソセラピーやハーグ療法など高額な治療をプッシュされる可能性がありますし、だからといって皮膚科だと薄毛に対する知識が乏しい医師も散見されます。
そういった不安を感じているのであれば、科学的根拠があるプロペシアなどの発毛剤による治療に特化し、ハーグ療法などの高額な治療を勧められることがないAGA専門クリニックヘアメディカルが適しているかもしれません。
特に初めて発毛剤を使うという人は、薄毛がAGAによるものなのか、それとも別の原因があるのかを検査で明らかにできるクリニックを受診すべきでしょう。AGAでなければフィナステリドを使っても意味がありませんからね。
まずは医療機関で専門家による判断を仰ぎ、改善へのアドバイスを受けたうえで適切な処方を受ける方が安心。いきなり個人輸入での購入はさすがにおすすめはできません。
安全性や信頼性が高いプロペシアなどを使用しフィナステリドが合うかどうか試してからフィナロイドを使うかどうか検討すればいいでしょう。
フィナロイドの総評
若干ディスり気味にフィナロイドを紹介してきましたが、薬の効果という面でプロペシアやフィンペシアと同様であるうえ、若干ながら価格が安いことから、基本的にデメリットはまったくないと言っていいでしょう。
ただ、デュタステリドが登場してからすでに数年の月日が経ち、やや今さら感があるプロペシアジェネリックなんだから、価格面でもう少し頑張れよと言いたい。
製薬会社的にはフィンペシアは世界有数の製薬会社であるインドのシプラ社製、一方のフィナロイドはフィリピンに拠点があり、アメリカやインドはもとよりインドネシアなど東南アジアを中心に展開するロイドラボラトリーズという大手製薬会社が製造しています。
会社の規模、薬としての実績ではフィンペシアに分があるものの、ロイドラボラトリーズも世界中に拠点がある大きな企業ですし、後発だからこそ製造方法や管理など、より信頼性を高めてきている可能性もあります。
成分、効果などフィンペシアと何ら変わらないとはいえ製薬会社が違うと効果が異なると感じる方もいらっしゃいますので、フィンペシアの効果がいまいち…という人は乗り換えてみると状況が変わる可能性も。
…まあ、フィンペシアとフィナロイドは大した差別化ができていないし、好きな方使いなよ…という感じでしょうか。
ただし、前述したように初めて発毛剤を使う場合や、安全性・信頼性を重視する人はフィナロイドやフィンペシアを使うべきではない。
最低でも1度は医療機関を受診し、適切な診察と処方を受けるようにしてください。
返金保証 | 永久 | 初回割引 | ― | ||||
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単品購入 | 7,400円 | 定期コース | 9,090円 |
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