ケトコロストシャンプー 薄毛やフケに効く医薬品

ケトコロストシャンプーで頭皮改善

基本的に育毛シャンプーで直接髪が生えることはないため本気で発毛に取り組んでいる人は軽視しがちなシャンプー。しかし髪の毛の土台である頭皮は育毛にとって重要で、そういった意味でケトコロストシャンプーは最高の選択肢かもしれない。

一般的な育毛シャンプーが目的としているのは主に保湿成分による頭皮の保湿や、抗炎症作用による頭皮環境の改善、そして育毛成分による育毛ですが、キャピキシルを配合したharu kurokamiスカルプやミノキシジル配合のポラリスNR-02以外育毛効果はほとんど望めません。

基本的には市販のシャンプーのような刺激を抑え頭皮へのダメージを軽減するものなのですが、ケトコロストシャンプーは真菌の増殖を防止するケトコナゾールを配合するという日本での医薬品にあたるもので、強力な殺菌・抗菌作用を持ちます。

強烈なかゆみやフケをもたらす頭皮の水虫ともいえる頭部白癬にも高い効果を発揮するケトコロストシャンプーについて取り上げましょう。

ケトコロストシャンプーの成分

一般的な育毛シャンプーとは違い真菌に対する明確な予防・殺菌効果があるケトコロストシャンプーの成分とはいったいどんなものなんでしょうか?

ケトコロストシャンプー
成分
ケトコナゾール 2%
コロストラムミルク 1%

ラウレス硫酸Na
コカミドプロピルベタイン
コカミドプロピルヒドロキシスルタイン
フェノキシエタノール・カプリリルグリコール
ラベンダー(有機)・ペパーミント精油ブレンド
クエン酸
キサンタンガム
Red #40
Yellow#6
塩化Na


一般的な育毛シャンプーに含まれるニンジンエキスやグリチルリチン酸などの育毛成分は一切入っておらす、目玉となるものはケトコナゾールとコロストラムのみとなっています。

これらが具体的にどういったものかというと…

ケトコナゾール

ケトコナゾールは真菌に対し強い効果を発揮し、真菌の一種である白癬菌が原因の皮膚炎や水虫などの治療薬として用いられ、「ニゾラール」と言った方がピンとくる人も多いかもしれません。

「頭皮にそんな強い成分必要ないだろう」と感じるかもしれませんが、頭皮のフケやかゆみ、炎症などをもたらす「脂漏性皮膚炎」は真菌(カビ)が原因になりますし、ペットが原因で頭皮の水虫「頭部白癬(シラクモ)」になってしまうこともあります。

脂漏性皮膚炎や頭部白癬になると急激にフケと抜け毛が増え薄毛の原因になりますし、悪化すれば治療をおこなっても髪の毛が生えない状況になってしまうことも。

真菌は一度感染してしまうと自力での治療は難しいためニゾラールなどケトコナゾールを配合したクリームが処方され、シャンプーについてもこれが配合されたものが推奨されますが、日本においては濃度が1%を超えると医療機関での取り扱いとなります。

そんな中個人輸入で購入できるケトコロストシャンプーのケトコナゾール濃度は2%と水虫などの治療薬と同様の濃度となっており、非常に高い効果を期待できます。

■ハゲにも効くケトコナゾール

ケトコナゾールにはもう一つ注目点があり、それが男性型脱毛症(AGA)に対する効果です。

2010年の男性型脱毛症診療ガイドラインにおいては下記のように「C1 行うことを考慮してもよいが十分な根拠がない」に分類されています。

ケトコナゾールの発毛効果

すっげー微妙な評価じゃん」と感じるかもしれませんが、このガイドラインの中では下記のような評価をされています。

ケトコナゾールで毛は生える

このガイドラインでは症例やデータが少ないため「十分な根拠がない」とされていますが、有効性は認めていることが分かります。

それはケトコナゾールを2%配合したシャンプーでも同様(赤線参照)で、同じく2%を配合するケトコロストシャンプーにも十分な発毛効果が期待できます。

コロストラム

ケトコロストシャンプーのもうひとつの有効成分が「コロストラム」。これは牛が出産した際の初乳を指します。

出産後の初乳は子供に必要なアミノ酸やビタミン、成長因子(グロースファクター)を豊富に含んでいるため、これだけでも頭皮や髪に必要な栄養を補えるのです。

これはケトコロストシャンプーと同じドクターゼロの飲む女性用育毛剤であるルグゼバイブにも配合されており高い人気を誇っています。


このシャンプーに含まれる注目成分はこの2つのみではあるものの、それぞれは非常に有用なものとなっています。

洗浄成分として高級アルコール系界面活性剤のラウリル硫酸Naが使われているのは若干気になるところではあるものの、ケトコナゾールの効果をしっかり出すには強い洗浄成分で頭皮の脂をしっかりと取り切る必要があるのかもしれません。

ケトコロストシャンプーの副作用

発毛効果が期待できる一方、医薬品で使われるケトコナゾールを2%も配合しているとあって副作用も気になるところですよね。

外用薬として使われるケトコナゾールには目立った副作用はなく、出たとしてもかゆみやかぶれといった軽度なものに留まります。

しかもこれは水虫などに使われるクリームの話であって、数分で洗い流すシャンプーであればなおさら副作用の心配は少ないでしょう。

一応注意書きとして妊娠中の人や妊娠の可能性がある女性の使用には注意が必要とされていますので、該当する人は使用を控えたほうがよさそうです。

どんな人がケトコロストシャンプーを使うべき?

ケトコロストシャンプーは健康な人が使っても発毛効果を期待できるものですが、中でも特に使って欲しいと感じるのは脂漏性皮膚炎の治療をおこなっている人やその恐れがある人、フケや抜け毛が目立つ人です。

「自分の頭皮には真菌なんてねーよ」と思っている人も多いかもしれませんが、マラセチア菌や白癬菌などの真菌は常在菌であるため、脂漏性皮膚炎や頭部白癬は誰がなっても不思議ではありません。

健康な人であれば目に見えてフケが出ることはないため、「最近フケが…」という人は症状を悪化させないためにもケトコロストシャンプーなどケトコナゾールを配合したシャンプーを使用したほうが良いでしょう。

また、ケトコナゾールは上でも書いたように真菌対策以外に発毛効果も十分期待できるものなので、頭皮環境の改善も含め薄毛に悩む人にも積極的に使って欲しいシャンプーです。

コロストラムトリートメントは必要?

コロストラムトリートメント ケトコロストシャンプーには対となる「コロストラムトリートメント」というものがあり、セットで使った方が良いのかどうか迷う人もいるでしょう。

これはコロストラム含有量が2%とシャンプーをさらにパワーアップさせている一方ケトコナゾールは配合されておらず、代わりに「乳たんぱく」が5%配合されています。

シャンプーとリンスやトリートメントは同ブランドを使うのが一般的で、ケトコロストシャンプーと併せてこのトリートメントを使うかどうかは個人の価値観にもよるところだとは思いますが、個人的には…

使う必要はない。

…と考えております。

価格については後述しますが基本的に安いものではありませんし、ケトコナゾールを配合していないので頭皮に付けても発毛効果はほとんど期待できず、それであればわざわざコロストラムトリートメントを使う必要はありません。

リンスやトリートメントを使わないと髪がゴワゴワして…という人もいると思いますが、基本的にリンスは髪の毛のみに付けるものなので市販の安いリンスなどでも十分です。

ケトコロストシャンプーの匂いが気に入るかどうかという問題もありますから、リンスは自分の好みの香りのものを使えばいいと思います。

ケトコロストシャンプーの価格

最後にケトコロストシャンプーの価格に触れておきましょう。すべて税込。

商品名 内容量 価格
シャンプー1本 500ml 2,680円
シャンプー2本 500ml×2 4,580円
トリートメント1本 500ml 2,680円
トリートメント2本 500ml×2 4,580円
シャンプー&トリートメント 500ml×2 4,580円
(2019年5月現在)  

価格的には日本の一般的な育毛シャンプーより明らかに安くなっています。しかも育毛・発毛分野で日本を大きくリードしているアメリカ製。

加えて一定の科学的根拠があるケトコナゾールを2%も配合しているとあってスカルプDなどの一般的な男性用シャンプーよりはるかに発毛効果を期待できますし、1本500mlと大容量であるためコストパフォーマンスの非常に高いシャンプーとなっています。

2本同時に買うと1,000円お得になるので、一度使ってみてから自分に合うと感じたのであればこちらの方が良いでしょう。

一方、上でも触れたようにコロストラムトリートメントに関してはケトコナゾールが配合されていないため、2,000円前後も出してまで使う必要なはないのかなーと感じています。

実はブランド移行で大幅値下げされた

実はケトコロストシャンプーならびにコロストラムトリートメントは2019年5月まで「ドクターゼロ」というブランドから販売されており、その時の価格は1本3,500円でした。

しかし2019年5月以降は安価なミノキシジル外用薬を販売するとして人気ブランドの地位を確立しつつある「リグロースラボ」のブランドに移行。それに伴って1本の価格は2,680円と大幅値下げを敢行。

内容量は500mlで据え置き、成分に関しても主成分であるケトコナゾール2%は変えず、コロストラムを0.5%から1%に増量とむしろパワーアップしているのです。

元々お得感があったケトコロストシャンプーですが、リグロースラボになってさらにお得になった印象を受けます。ここまで安くなるともはやニゾラルシャンプーを使うメリットがなくなった感すらあります。

ケトコロストシャンプーの総評・まとめ

ケトコロストシャンプーに含まれるケトコナゾールはフケや抜け毛の原因となる脂漏性皮膚炎や頭部白癬の治療に効果があるだけではなく、薄毛の改善も期待できるとあって知る人ぞ知るシャンプーになっています。

冒頭でも触れましたが育毛・スカルプシャンプーは数あれど、実際に高い効果が期待できるのはキャピキシルを配合するharu kurokamiスカルプかミノキシジル・フィナステリド配合のフォリックスFR-S1シャンプーあたり。

次点でピディオキシジルを配合するBAKUシャンプーか。

ケトコナゾールを2%含有するシャンプーは男性型脱毛症診療ガイドライン策定において有効性を示唆している点は他のシャンプーにはない大きな強み。

個人輸入を使えば同じくケトコナゾールを2%配合するニゾラールシャンプーも存在しますが、100mlで1,000円以上するため、そういった面でもケトコロストシャンプーにアドバンテージがあります。

メカニズム的にフィナステリドやミノキシジルとは異なるため、併用はもちろん、これらで思うような効果が出なかった人にも効く可能性が。

日本にもケトコナゾールを配合しているシャンプーは市販されていますが、ドラッグストアなどで買えるものは薬事法によって1%未満と決められているため薄毛改善の効果はあまり期待できません。

AGAなどの薄毛は一度始まってしまえば特別な対策をしない限り進行する一方。

育毛シャンプーは手軽さから育毛の入り口として用いられる傾向があるものの、有名なスカルプD程度では気休めにしかならないので、ケトコロストシャンプーをはじめとした本当に効果があるものを選ぶようにして下さい。

ケトコロストシャンプーの詳細

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