薬用ポリピュアEXは効かない?真実に迫る

ポリピュアEX

チャップアップやイクオスなどが配合するミツイシコンブ抽出の「M-034」は、ミノキシジルと同等の育毛効果がある成分として注目され多くの育毛剤に配合されています。

しかし近年は「ミノキシジルの3倍の育毛効果」を謳うキャピキシルが流行の兆しも。一方そういった流行とはまったく別のアプローチによる育毛効果を目指しているのが薬用ポリピュアEXです。

ポリピュアEXにM-034やオウゴンエキスといった多くの育毛剤が採用している成分は入っていませんが、独自に開発したバイオポリリン酸という成分が育毛に大きな効果を発揮するとのこと。

モンドセレクション金賞を7年連続で受賞していること、しっかりと研究を重ねた独自成分を配合していることを考えると商品の信頼性は高そうに感じますが…

しかしモンドセレクション金賞受賞や独自成分だからといって「髪が生えるのか?」については別問題。メリットは多いがデメリットも散見されるポリピュアEXについて詳しく見ていきたいと思います。

ポリピュアEXの成分は少なめ

薬用ポリピュアEXといえばバイオポリリン酸が大きな特徴。ゆえにそこにばかり注目が集まっている感があるものの、それ以外の成分だって大事なのはいうまでもありません。

なぜならバイオポリリン酸は厚生労働省に育毛剤の有効成分と認められているものではなく、あくまでもその他の成分だから。

とりあえずポリピュアEXの全成分を見てみましょう。

薬用ポリピュアEX
成分
精製水
エタノール
ポリリン酸ナトリウム
ニンジン抽出液
1-3ブチレングリコール
酵母エキス(1)
加水分解コラーゲン末
センブリエキス
フェノキシエタノール
グリチルリチン酸ジカリウム
チョウジエキス
ヒオウギ抽出液
l-メントール
ユーカリ油

少ないと言わざるを得ない。

育毛剤としての有効成分はニンジン抽出液とセンブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウムの3つですから、それを除いたその他の成分は7種類。つまり合計でも10種しか配合していないことになります。

チャップアップやイクオスが60種以上の成分を配合していることを考えると、ポリピュアEXがいかに少ないかが分かると思います。

ただ、裏を返せばバイオポリリン酸にそれだけの自信があるとも受け取れる。もう少し深く見ていきましょう。

バイオポリリン酸の育毛の根拠を探る

バイオポリリン酸はポリピュア独自の成分であるため、その効果や働きを調べるにはポリピュアのホームページや研究資料から情報を得るしか方法がありません。

そして実際にそこから読み取れることを要約すると…

  • 17年かけて新開発した独自成分
  • 毛根のケアをする事で脱毛の予防をする
  • 極小ナノサイズ粒子によって頭皮への浸透性は従来品の2倍
  • ある特定の分子量のポリリン酸に驚くほどの特性があり、それを研究によってさらに進化させたのがバイオポリリン酸

研究資料によると、バイオポリリン酸は細胞増殖促進能や細胞に対する浸透性、細胞延命促進能に優れ、髪の毛の成長促進効果や成長期の維持といった育毛にとって重要な要素が詰まっているとされます。

加えて、バイオポリリン酸はナノオーダーレベルの粒子の大きさであるため、毛包細胞への浸透能力が高いとも。

これにポリピュアEXのホームページから読み取れた事を要約しますと、ナノサイズのバイオポリリン酸が浸透力を発揮し毛根のケアをすることによって有効成分であるセンブリエキスなどの効果を引き出す…といったところでしょうか。

多くの育毛剤のホームページなどを見ていると、売りの成分名などを大きくアピールしているものの、具体的にそれがどう作用して育毛の効果を発揮するのかが曖昧であることが多い印象を受けます。

薬用ポリピュアEXのサイトを見るだけでは他の育毛剤同様曖昧な表現に感じますが、研究資料に目を通すとその作用や効果について極めて詳細に記載されている。

ほとんどの育毛剤は効果の根拠を示していません。それどころか効果に対する研究が行われていないものがほとんど。それに対しポリピュアEXのメイン成分であるバイオポリリン酸はしっかりと研究が行われています。

一方で、公式サイトの訴求は他の育毛剤のような過度な広告を控えている印象があります。作用や効果についてもうちょっと詳しく書いてくれよと言いたい。薬機法的にまずいのか?

バイオポリリン酸30%増量に一抹の不安も

ポリピュアEXは最近行ったリニューアルでバイオポリリン酸を30%増量しました。

そう聞くと「売りのバイオポリリン酸が増えたのだから効果がさらに増したのだろう」という印象を受けますよね。でもよくよく考えるとどの程度増えたのかがあまりにも不明瞭。

ポリピュアEXのバイオポリリン酸にしてもブブカに配合されているM-034にしても「○○%増量!」と謳いパワーアップを強調するが、そもそもの含有量を明記していないので「で、実際どの程度入っているのよ?」と感じることが非常に多い。

そこへいくとフィンジアやボストンスカルプエッセンスといった最近流行のキャピキシル配合育毛剤は、「キャピキシル5%配合」と明記しているのでまだ良心的な印象を受けます。

フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルを用いた発毛剤も当然ながら成分の含有量明記。ポリピュアEXだけの問題ではないにしろ育毛剤の成分含有量もしっかり明記するべきだと感じています。

とはいえ、チャップアップと人気を二分するだけあってその効果は多くの人が実感している事でしょう。そこからバイオポリリン酸が30%増えるのであれば、メリットはあれどデメリットは見当たらないか。

ポリピュアEXの価格

バイオポリリン酸には高い育毛効果が期待できるものの全体の成分数自体は少なく、成分含有量が分からないなど不安な点も散見される薬用ポリピュアEX。

いくらバイオポリリン酸が良いとはいっても、これだけ成分が少ないのであれば価格もそれなりに安くなければ納得できないというのが人情というもの。そのポリピュアEX、価格は以下のようになっています。

商品名 内容量 送料 価格
単品購入 120ml 800円 7,800円
定期コース 120ml 無料 6,800円

まあまあ及第点といったところでしょうか。高くもなく安くもなく。

ただ、薬用ポリピュアEXは2ヶ月使用できるという大きな売りがあります。1ヶ月換算にすると3,500~4,000円で使えるということに。そう考えれば確かに安い。

このあたりも人気の秘訣なのでしょう。

本当に2ヶ月使えるのか?

しかしここでちょっと疑問が。

ポリピュアEXは2ヶ月使用できると謳われているものの、その内容量は極めて一般的な120ml。1ヶ月分であるチャップアップやイクオスなど多くの育毛剤はポリピュアEXと同じ120mlなのです。

一方でリアップX5プラスなどのミノキシジル外用薬やキャピキシル育毛剤は半分の60mlとなっています。ポリピュアEXにこれらと同じレベルの濃度、効果があるなら120mlで2ヶ月使用できるというのも頷けますが…

仮にポリピュアEXがいたって平凡な育毛剤であれば「他の育毛剤より薄く塗る分効果は低いんじゃない?」と考えてしまいます。

しかし独自成分であるバイオポリリン酸はプロペシアやリアップ同様…とは言い過ぎだが、それなりの根拠を伴った成分。であるなら、ミノキシジル外用薬やキャピキシル育毛剤と同レベルの使用量でも十分な効果が望めるのではないでしょうか。

ポリピュアEXはおすすめか

やや批判的なことも書きましたが、シリーズ累計で400万本以上売れているという事実を見てもポリピュアEXに魅力を感じている人が多くいらっしゃるのは間違いないのでしょう。

ただM-034やキャピキシルに比べバイオポリリン酸に訴求力が足りないと感じるのも事実。せっかくの独自成分なのだから、公式サイト上でもうちょっと詳しく解説して欲しいと感じます。

副作用の心配がほとんどないのも大きな強み。どんなに効果が高くても副作用があると魅力は半減してしまいますからね。

ポリピュアEXは1本で2ヶ月使える点から他の育毛剤に比べリーズナブル。45日間の全額返金保証も相まって初めて育毛剤を使う方には安心して試せる育毛剤だと思います。

ポリピュアEXの2017年度の売り上げは、インターネットを中心に販売する育毛剤としてチャップアップに肉薄する2位につけています。ちなみに3位との差は3倍以上と2強の様相。

チャップアップに比べ宣伝を控えていることを考えると、コストパフォーマンスや効果に対する口コミで人気になっていると見られます。

成分が少ないなどネガティブな要素があるのも事実ですが、その人気を見れば成分数だけが育毛剤の良し悪しを決めるものではないんだなと痛感させられます。

薬用ポリピュアEXの詳細

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