ラボモ アートネイチャーが作った育毛シャンプー

アートネイチャーの育毛シャンプー ラボモ

薄毛やハゲが気になりだした時、少しでも食い止めよう、改善させようと多くの方が何かしらの対策を考えると思います。そこで多くの人がまず選択するのが手軽な育毛シャンプー。

育毛を考えようが考えまいがシャンプーは誰しも毎日行うものであるため、今まで使っていたシャンプーを頭皮の改善や育毛を促すシャンプーに替えるだけで手間がかからず、また育毛剤に比べて安いというのも好まれる理由です。

ただ、育毛剤同様に育毛シャンプーにも様々な種類があり、初めて育毛シャンプーを使ってみようと考える方はどれを使っていいか悩むと思います。

そんな時はとりあえずアートネイチャーが製造販売している「ラボモ アートブラックシャンプー」を検討してみるのも手。

アートネイチャーといえば誰もが知る東証1部上場の総合毛髪メーカーであり、いわば“髪の毛のプロ”なので信頼性も抜群です。

人によっては「アートネイチャーってかつらや増毛の会社で自毛を育てる育毛は専門外じゃないの?」と感じる方もいるかもしれませんが、アートネイチャーはかつらや増毛と平行して育毛やスカルプケアにも力を入れており、畑違いを心配する必要はまったくありません。

リニューアルでアートブラックシャンプーへ

スカルプアロマシャンプーからアートブラックシャンプーへ

アートネイチャーの育毛シャンプーといえばこれまではラボモ スカルプアロマシャンプーでしたが、2017年10月にリニューアルし「ラボモ アートブラックシャンプー」に生まれ変わりました。

変更点としては、成分のナノカプセル化に加え、内容量や価格も変更されています。見た目も大きく変わりましたしね。

それ以外は大きな変更はないものの、私たちハゲにとっては成分のナノカプセル化によりさらに浸透力を高めてくれたのは嬉しいところ。

価格的にはシャンプーがこれまでの400ml3,800円から270ml2,500円に、コンディショナーが250g3,500円が270ml2,500円に変更されたため、シャンプーはほぼ横ばい、コンディショナーは大きな値下げになります。

これまでコンディショナーに割高感があったので、これは素直に喜ばしい。

ラボモ アートブラックシャンプーの成分や効果は?

2017年10月に生まれ変わったラボモ アートブラックシャンプー。まずはその全成分を見てみましょう。

ラボモ アートブラックシャンプー
成分
イソプロピルメチルフェノール
グリチルリチン酸ジカリウム
チンピエキス
カンカエキス
エゾウコギエキス
フランスカイガンショウ樹皮エキス
セージエキス
オウゴンエキス
シャクヤクエキス
ホップエキス
クララエキス(1)
ポリグルタミン酸塩
L-セリン
L-プロリン
L-アルギニン
アスパラサスリネアリスエキス
コーヒーエキス
スクワラン
テトラデセンスルホン酸ナトリウム液
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド
ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム液
ジステアリン酸ポリエチレングリコール(1)
アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース
水素添加大豆リン脂質
硬化ナタネ油アルコール
精製水
1,3-ブチレングリコール
常水
エタノール
無水エタノール
クエン酸
クエン酸ナトリウム
エデト酸二ナトリウム
塩化ナトリウム
パラオキシ安息香酸メチル
フェノキシエタノール
香料

成分を見てまず真っ先に目に入るのが有効成分である「グリチルリチン酸ジカリウム」です。

育毛剤を使用している方や興味のある方はご存知かもしれませんが、グリチルリチン酸ジカリウムはグリチルリチン酸2Kなどとも呼ばれ非常に多くの育毛剤に使われている有効成分。漢方薬に用いられる「甘草(カンゾウ)」から抽出される自然由来の成分です。

そんなグリチルリチン酸ジカリウムの特筆すべき効果は「抗炎症作用」で、炎症やかゆみを抑える事により頭皮を健やかな状態へ導いてくれます。

このグリチルリチン酸ジカリウムはチャップアップブブカイクオスといったトップクラスの人気を誇る育毛剤において当たり前のように有効成分として使われています。

他にもAGAの原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えるオウゴンエキスやホップエキスなどといった育毛剤の定番成分を配合。育毛シャンプーながらこれを有効成分として持ってくるあたりにアートネイチャーのラボモに対する本気度が伺えます。

界面活性剤不使用

また、ラボモ アートブラックシャンプーの特徴として界面活性剤を使っていないという点が挙げられます。

界面活性剤はシャンプーや洗剤といった様々なものに使われており、その効果を簡単に説明するなら水と油のような本来混ざり合わないものを馴染ませ混ざるようにしてしまうもの。

そもそも水と油が混ざり合わない理由はお互いに境目(界面)を作る事によるものなのですが、界面活性剤はこれを取り除き馴染ませます。

界面活性剤は液体を分離させず肌に浸透する必要がある化粧品や効率よく汚れを落とす必要のある洗剤などに多く使われる成分なのですが、本来肌は皮脂や汗によって外部からの汚れを防ぐ一方、内部の水分蒸発を防ぐ保湿という働きも担っています。

界面活性剤の悪影響が出るのはその部分であり、肌を守っている皮脂や汗も界面活性剤によってその効果が失われてしまい、肌が荒れる原因になってしまうのです

そんな界面活性剤の悪影響に着目し、ラボモでは界面活性剤を一切使わず頭皮にダメージを与えない一方で高い浸透力を発揮する「三相乳化技術」を取り入れています。

ラボモの界面活性剤を使わない三相乳化技術

三相乳化技術は上図のように水分と油分が幾層にも重なった液剤が、頭皮の水分と油分を打ち消しあいながら浸透していくイメージでしょうか。

これにより頭皮にダメージを与える事なくしっかりと浸透、効果を発揮するのがラボモ アートブラックシャンプーの特徴です。

■多くの育毛剤の使われるグリチルリチン酸ジカリウムが有効成分
■頭皮にダメージ与える界面活性剤を使わず高い浸透力を発揮する技術を使用

しっかりと汚れを落としつつ高い保湿力で頭皮を健全に

ラボモが界面活性剤を使わない事により必要以上に頭皮の脂を取り除かず、同時に頭皮にとってプラスとなる様々な成分を頭皮に送り届けるための浸透力が優れていることは前述の通り。

そしてその効果をしっかりと守りつつ潤いがありやわらかい頭皮を維持するには保湿力が鍵になり、様々な育毛剤に多くの保湿成分が含まれている事からもいかに頭皮の潤いが大事かが分かっていただけると思います。

そのためにラボモは「カンカ」という植物を採用しています。

カンカは別名「砂漠人参」とも呼ばれ、砂漠という非常に厳しい環境にあって力強く成長し、そこから抽出されるエキスには血行促進効果や強い保湿効果があり発毛を促進します。

カンカエキスの保湿力や効果

界面活性剤を使わず高い浸透力を発揮する三相乳化技術や様々な保湿成分などの効果により毛根までしっかりと有効成分を浸透させ、また高い保湿力を発揮するのです。

またラボモ アートブラックシャンプーは高価なシャンプーに多いノンシリコンシャンプー。シリコンが頭皮に残る事によるフケやかゆみを引き起こす事もありませんし、ボリュームが出やすくなるといったメリットもあります。

■高い血行促進力と保湿力を備える砂漠人参カンカを使用
■三相乳化技術や様々な成分により頭皮をしっかりと保湿し弾力を高める
■頭皮に余計な負担をかけないノンシリコンシャンプー

ラボモ アートブラックシャンプーの価格

ラボモはこれまで、毛や発毛促進に特化した「BLUE」と、髪の毛にボリュームを出し髪の美しさを追求した「RED」の2種類があり、それぞれシャンプーとコンディショナーがラインナップされていました。

ラボモシリーズのラインナップ

男性向けのBLUE、女性向けのLEDという意味合いが強くなっていましたが、2017年のリニューアルでは男性用・女性用が明確に分けられ、男性用はラボモ アートブラックシャンプーとアートブラックコンディショナーに統一。

その価格はというと…

商品名 内容量 価格
アートブラックシャンプー 270ml 2,500円
アートブラックコンディショナー 270ml 2,500円

1ヶ月分で5,000円は下らない育毛剤などに比べれば遥かにリーズナブルといえますが、これまでいろいろな育毛シャンプーを見てきた経験上、ラボモは育毛シャンプーやリンス(コンディショナー)の価格としてはちょっと高めという印象でしょうか。

価格自体は2,500円+税とそれほど高くはないものの、内容量が270mlと少な目である上に、シャンプーとコンディショナーをセットで使ってはじめて効果を最大限引き出せる仕様。

コンディショナー不要のオールインワンシャンプーも多いなか、両方合わせて5,000円というのはさすがにちょっと高い。

医薬部外品の薬用シャンプーであること、薄毛対策を得意とするアートネイチャー製という点を考慮すれば納得できる価格とも考えられますが…

ラボモ アートブラックシャンプーの総評

ラボモ アートブラックシャンプーはアートネイチャーが作っているということもあって信頼性は抜群です。

しかし成分的には甘草(グリチルリチン酸ジカリウム)にカンカ、オウゴンエキスなどが入っているものの育毛成分の数自体は多くなく、しかも内容量が少ないため割高感があるのは否めません。

このあたりはネームバリューがあるがゆえか。価格と成分に不満が残るスカルプDと共通するものを感じます。

育毛シャンプーは私も使っている、キャピキシルをはじめ多くの育毛成分を配合しながら価格も安めのharu黒髪スカルププロや、ピディオキシジルを配合しているBAKUシャンプーなど良いものも多く、それらに比べるとラボモは成分面、価格面で見劣りしてしまいます。

せめてあと500円安ければ…

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