7HP・5HP ミノ+デュタステリド配合外用薬

デュタステリド配合7HP・5HP

発毛剤の外用薬といえばミノキシジルがほとんどで、フィナステリドやデュタステリドは内服薬で使われるのが一般的ですが、ドクターゼロの7HPと5HPはミノキシジルに加えデュタステリドを配合する極めて珍しい外用発毛剤です。

フィナステリドに関してはポラリスが外用薬として配合している例があるものの、デュタステリドを使用しているのは現在7HP/5HPと爆毛根のみ。

とはいえ内服するのが一般的なデュタステリドを外用薬として使っても問題ないのか?効果はあるのかなど気になる点もありますよね。

そういった疑問に答えつつ、ドクターゼロの7HPと5HPがどういった発毛剤なのか秘密を明らかにしていきましょう。

ドクターゼロ 7HP・5HPの成分

では、何はともあれまずは7HPと5HPの全成分を見てみましょう。

7HP 5HP
有用成分
ミノキシジル硫酸塩 7%
馬プラセンタエキス 1.67%
デュタステリド 0.1%
オキシトシン 0.1%


ミノキシジル硫酸塩 5%
馬プラセンタエキス 1.67%
デュタステリド 0.1%
オキシトシン 0.1%

その他の成分
純水
プロピレングリコール
エタノール
ペパーミントオイル
メントール
アフリカンペッパーエキス


純水
プロピレングリコール
エタノール
ペパーミントオイル
メントール
アフリカンペッパーエキス

ハッキリ言ってしまうと違いはミノキシジルの濃度のみ。

その他の成分に関しては発毛に関わるものは特にないので、4つの有用成分についてどういったものか見てみましょう。

■ミノキシジル

薄毛の人を中心に広く知られている発毛成分といえばミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)で、日本においてミノキシジルを使った発毛剤はリアップシリーズのみ。ちなみにリアップでもっともミノキシジル濃度の高いX5プラスで5%。

ミノキシジルは本来血圧を下げる血管拡張薬として開発・処方されていましたが、これを使った人の多くに発毛が見られたため発毛剤に転用されたという経緯があります。

発毛メカニズムはミノキシジルを使用することによって毛母細胞や毛乳頭細胞の増殖や分裂が活性化されるといったもので、実際内服薬であるミノキシジルタブレットを服用すると全身に効果がおよび髪の毛のみならず体中の毛が濃くなる「多毛症」が見られます。

ミノキシジルを5%配合したリアップX5プラスでの臨床試験では以下のような結果が出ています。

ミノキシジルの効果

ミノキシジルはフィナステリドの並びAGA治療の有用性で最高評価を得ており、世界中でミノキシジルを使用した発毛剤が多数販売されていますが、日本においては厚生労働省が二の足を踏み大正製薬の独壇場になっています。

5HPはリアップX5プラスと同様に5%配合、7HPは7%と濃度が高くなっています。

■デュタステリド

AGA内服薬といえば長らくプロペシア(フィナステリド)が第一線で活躍してきましたが、2015年に日本で正式にAGA治療薬として認可を受けたのがデュタステリド。翌2016年にはグラクソ・スミスクライン社からザガーロが発売されAGAクリニックなどで処方が開始されている新しい薬。

フィナステリドと同様に前立腺肥大症の治療薬として開発されたもので、男性ホルモンであるテストステロンと結びつき薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を作り出す5αリダクターゼの働きを阻害する効果があります。

フィナステリドと違う点は、同薬が2型5αリダクターゼにしか効果がないのに対し、デュタステリドは1型と2型双方を阻害するため、効果はフィナステリドの1.5倍ほどあるとされています。

デュタステリドの効果

一番気になるのはそれを外用薬として使用して効果があるのかどうか。それについては下で詳しく取り上げていきます。

■馬プラセンタ

プラセンタとは“胎盤”の事で、子供を育てる器官ということもあり発毛に重要な各種アミノ酸をはじめビタミンB群、C、D、Eなど非常の多くの栄養素を豊富に含み、そんな中でも特に注目なのが成長因子です。

非常に高価なハーグ療法に使われ、Deeper3Dなど10,000円を超える高価格帯の育毛剤にも使用されることのあるIGFやNGF、HGFなど多彩な成長因子(グロースファクター)を含んでいるのがプラセンタ。

そのため美容面でも積極的に使われますが、一般的なプラセンタが豚由来なのに対し馬由来のプラセンタはより多くのアミノ酸を含有しています。その代わり価格も高価ですが。

そんな馬プラセンタをしっかりと配合しているのが7HP・5HPなのです。

■オキシトシン

オキシトシンはストレスを緩和し幸福感をもたらすホルモンで「幸せホルモン」なんて呼ばれ方をすることもあります。

これ自体に直接的な発毛・育毛効果はありませんが、薄毛の原因となりうるストレスを軽減させることで発毛に繋げようという新しい試み。

効果のほどは…正直分からない。

デュタステリドを頭皮に塗って効果あるの?

ミノキシジルに関しては外用薬として世界中で腐るほどの実績があるため効果に疑いようはないものの、デュタステリドを頭皮に塗って果たして効果があるのか?

この点については「フィナステリドやデュタステリドの外用は効く?」でも詳しく検証しているのですが、カギはやはり「フィナステリドやデュタステリドを妊婦が触ることは禁忌」という点になるでしょうか。

DHTは薄毛や前立腺肥大症の原因として有名で「悪玉ホルモン」なんて揶揄されたりもしますが、胎児(男児)の性器を成長させるためには重要な男性ホルモンでもあるため、妊婦の使用はもちろん触ることも禁止されています。

触ることも禁忌とされる理由は肌から吸収されるからに他ならず、これはつまり頭皮に吸収されることを意味しています。

今現在はメーカー都合によって日本での取扱がなくなってしまったジェンヘアーというブランドにミノキシジルを配合しない純粋なフィナステリドローション(0.25%)が存在し結構人気があったことからも、フィナステリドやデュタステリドが外用薬としても効果を発揮することが伺えます。

ミノキシジルと違い外用薬として効果を示すデータは少ないものの、内服薬のように性欲減退や勃起障害といった副作用の心配がほとんどないため安心して使っていけるという大きな強みがあります。

7HP・5HPの副作用

ミノキシジルやフィナステリド、デュタステリドは元々が発毛以外の目的で製造されたこともあって副作用のリスクがありますが、それは内服での話であり外用薬として考えられる副作用はせいぜい頭皮のかゆみやかぶれなど一般的な育毛剤などと同等レベルのものになります。

ただ、どうしても心配という人のためにミノキシジルとデュタステリドを内服薬として使用した場合の主な副作用を見ておきましょう。

ミノキシジル デュタステリド
副作用
めまい
むくみ
低血圧
顔の潮紅
多毛症


性欲減退
勃起障害
射精障害
乳房障害

ミノキシジルは元が血圧を下げる血管拡張薬であるため、めまいや低血圧など血圧低下による副作用が出やすく、一方のデュタステリドは男性ホルモンを減少させるため性欲が減ったり勃起障害が起こったりといった副作用が出る可能性も。

ただ、これらの発現率は内服薬でも数%ですし、7HPや5HPのように外用薬で使用している分にはこういった副作用が出る心配はほとんどありません。

ミノキシジルとデュタステリドという現状最強の組み合わせの発毛成分を副作用のリスクなく使える…それが7HP・5HPの最大のメリットといえます。

ドクターゼロ7HP・5HPの価格

最後に気になる価格を見てみましょう。

商品名 内容量 送料 価格
5HP 60ml 無料 4,980円(税込)
7HP 60ml 無料 5,500円(税込)
(2017年3月現在)  

価格面では7,000円を超えるリアップX5プラスより2,000~2,500円ほど安く内容量は一緒、しかもこちらはデュタステリドや馬プラセンタまで配合しているのですから日本製に強いこだわりがなければ7HPや5HPを使うべき。

現在円安傾向であるため以前に比べ価格がやや高くなってしまっているのは残念なところ。今後再び円高になってくれば価格ももう少し安くなるんですが…

それでも日本の育毛剤に比べればかなり安めの価格設定といえます。

7HP・5HPの総評・まとめ

ドクターゼロ7HP・5HPの最大の目玉は外用薬として極めて珍しいデュタステリド配合という点ですが、それを除いてもミノキシジルを5、7%配合し、しかも馬プラセンタまで配合しているのですから効果は十分期待できます。

デュタステリドに関しては外用薬としての効果に不透明な点があるのも事実ではあるものの、フィナステリドを配合した外用薬にそれなりの実績がある点からも、一定の効果は出ると考えて良いのではないでしょうか。

ただ、個人的にはもうちょっと価格が安くなればな~と感じるのも事実。その辺は今後の為替相場に期待するしかなさそうです。

デュタステリドやストレス軽減効果があるオキシトシンを配合する新しいタイプの発毛剤なので、それらの効果に懐疑的になるのは仕方がないものの、はまればかなりの効果を発揮してくれると思います。

これから発毛に取り組む人はもちろん、フィナステリド内服薬やミノキシジルタブレットでは副作用が心配、実際使ってみて副作用が強く使い続けられなかったという人はぜひ一度手に取ってみて下さい。

7HPの詳細

【追記】7HPのメーカー変更

7%のミノキシジルにデュタステリドという組み合わせにより人気を博していた7HPですが、2018年の11月に突如販売終了になってて後、リグロースラボのブランドで復活を遂げています。

リグロースラボといえば最強発毛剤フォリックスシリーズと同じ米サファイア・ヘルスケアのブランドで、格安の発毛剤を積極的に展開していることで人気を集めています。

5HP/7HPは以前のメーカーであるドクターゼロの時からフォリックスと同じリポスフィアテクノロジー浸透技術を使用していたため、ドクターゼロとサファイアヘルスケアには何らかの強い繋がりがあると推測されます。

女性用育毛剤として人気が高いルグゼバイブもドクターゼロからフォリックスにメーカーが替わりましたしね。

ちなみに、変更になったのはメーカーのみ。中身はまったく変わっていないので心配しないでください。ただし5HPに関しては相変わらずドクターゼロのままで販売がストップ。事実上7HPしか購入できない状況に。

5HPに関してもリグロースラボに変更になることが示唆されているため、その際はまた追記したいと思います。

7HPの詳細

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