リデンシル特化育毛剤リデンの実力は?

業界初となるリデンシル特化育毛剤

リデン(REDEN)の効果

育毛剤の新たな勢力として注目されているキャピキシルを用いた育毛剤に使用されることがあったリデンシルという成分。最近これをメインに据える育毛剤が増え、リデン(REDEN)もそのひとつ。

育毛剤に詳しい人なら「リデンシル」と聞いて「キャピキシルの補助的な成分でしょ?」という印象を抱くかもしれませんが、それはもはや過去の話。これからはキャピキシル以上に注目される可能性も。

中でもリデンはその名が示す通りリデンシルに特化している育毛剤で、その配合量は1本当たり3.6mlと現在業界最大となっています。

リデンとは具体的にどういった育毛剤なのか、私自身が実際に試してみました。

    目次
  1. リデンってどんな育毛剤?
  2. リデンの全成分を分析
  3. 豊富なアミノ酸でケラチン生成を促す
  4. オウゴンエキスでDHT生成を抑制
  5. センブリエキス・オタネニンジン根エキス・グリチルリチン酸2K
  6. リデンシルの効果とは?
  7. 使用感や匂い
  8. リデンに副作用はないのか?
  9. リデンの価格は?
  10. リデンのデメリットをぶっちゃける
  11. Deeper3Dに見劣りする?
  12. 新しすぎて効果が不透明
  13. 全額返金保証が短すぎる
  14. 【追記】色々とパワーアップしたリデン
  15. リデンシル特化リデンに使う価値はある?

リデンってどんな育毛剤?

では具体的にリデンという育毛剤はどういったものなのか?

このリデン、発売は2016年に発売された新しい育毛剤で、Idearink株式会社の販売事業部門立ち上げに際し「株式会社 美元」を設立し一発目に投入した商品。それだけに公式ホームページでは社長自ら出演したPR動画を公開するなどかなり力が入っている印象。

育毛剤の特徴としては、同じく2017年に入って発売された女性用育毛剤リジュン(RiJUN)同様リデンシルを中核の成分として据えています。

リジュンとの違いは、あちらのリデンシル濃度は一切不明なのに対し、リデンは3%を配合している点で、含有量としては業界最大となる3.6ml。…主成分なのだから、このくらい入っていてもらわないと困るという見方もできますが…

このリデンシルは育毛成分としては珍しく臨床試験を行っていて、そこでも十分な実績を残していることから、一部では「キャピキシルを超える」と評されている期待の成分なのです。

リデンの全成分を分析

リデンはリデンシルばかりが注目されがちですが、当然ながら入っている成分はそれだけではありません。育毛剤の効果を量る上で成分を検証するのは必要不可欠であるため、まずは全成分を見てみます。

リデン(REDEN)


エタノール
DPG
グリセリン
クラドシホンノバエカレドニアエ多糖体
センブリエキス
グリシン
セイヨウアカマツ球果エキス
オタネニンジン根エキス
チャ葉エキス
タウリン
リシンHCI
グルタミン酸
ロイシン
ヒスチジンHCI
セリン
バリン
ペンチレングリコール
アスパラギン酸Na
トレオニン
アラニン
イソロイシン
カキタンニン
アラントイン
アシタバ葉/茎エキス
フェニルアラニン
アルギニン
プロリン
メリッサ葉エキス
オウゴン根エキス
セージ葉エキス
チロシン
ルイボスエキス
カミツレ花エキス
イノシン酸2Na
グアニル酸2Na
ハッカ油
グリチルリチン酸2K
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
ヒドロキシプロピルシクロデキストリン
塩化亜鉛
乳酸Na
メントール
キサンタンガム
PEG-60水添ヒマシ油
BG
クエン酸Na
ピロ亜硫酸Na
ポリリン酸Na
フェノキシエタノール
ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニ

上記が成分表に記された全成分で、その内オレンジの字で示したものがリデンシルを構成する5つの成分ということになります。リデンシルに関しては後で詳しく書きますので、とりあえず他の成分に目を向けてみると…

豊富なアミノ酸でケラチン生成を促す

ざっと見てまず目につくのはアミノ酸が多い点。

  • ■グリシン
  • ■リシンHCI(リジン)
  • ■グルタミン酸
  • ■ロイシン
  • ■ヒスチジンHCI
  • ■セリン
  • ■バリン
  • ■アスパラギン酸
  • ■トレオニン(スレオニン)
  • ■アラニン
  • ■イソロイシン
  • ■フェニルアラニン
  • ■アルギニン
  • ■プロリン
  • ■チロシン

これらがアミノ酸で、たんぱく質を構成する20種のうち15種が入っていることに。

髪の毛の99%を構成するケラチンというたんぱく質は18種のアミノ酸でできていますが、上記15種もすべて含まれていることから、頭皮からアミノ酸を吸収させケラチン生成を促そうという狙いか。

アミノ酸を多く配合している育毛剤といえば人気NO.1のチャップアップが15種配合と他の育毛剤を圧倒していましたが、リデンはそれと同じ量配合していることになります。

たんぱく質とは関係ないが、発毛にとって重要なインスリン様成長因子(IGF-1)を増やすとされるアミン酸の一種「タウリン」も入っている。

オウゴンエキスでDHT生成を抑制

リデンシル以外で男性型脱毛症(AGA)に高い効果が期待できるのがオウゴンエキス(オウゴン根エキス)。

AGAは男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びついて作り出される「ジヒドロテストステロン(DHT)」が毛乳頭細胞に存在する受容体に働きかけて起こります。

オウゴンエキスはDHTを作り出す前に5αリダクターゼの働きを阻害する効果があり、薄毛を強力に抑制してくれます。

オウゴンエキスの効果

この効果は発毛剤プロペシアの主成分であるフィナステリドと同じとあって、高い効果を示す育毛剤には必須の成分となっています。

センブリエキス・オタネニンジン根エキス・グリチルリチン酸2K

育毛剤の有効成分として超ド定番といえるこの3種もしっかりと配合。

これらに直接的な育毛・発毛は期待できないものの、保湿作用や抗炎症作用によって髪の毛を育てる土台となる頭皮の環境を整えてくれます。

育毛剤には入っていて当たり前というある意味空気的な成分ながら、入っていないと一抹の不安を感じる縁の下の力持ち。

リデンシルの効果とは?

ではリデンのメイン成分であるリデンシルについて取り上げていきましょう。

この成分は主要成分の1つ「セイヨウアカマツ球果エキス」に含まれる「ジヒドロケルセチングルコシド(DHQG)」がバルジ領域に働きかけ、毛包幹細胞の分裂を促す作用があります。

また、抗生物質の1つ「チャ葉エキス」に含まれる安定化ポリフェノール「EGCG2」が頭皮の炎症を強力に抑制するというもの。

…何が何だか分かりませんよね。

リデンシルのメカニズム

近年の研究で髪の毛が抜けるも生えるもこのバルジ領域の毛包幹細胞がカギを握っていることが分かってきており、この幹細胞を活性化し分裂を促すことこそが発毛促進に繋がるのです。

リデンシルはこのバルジ領域に働きかける稀有な成分で、毛包を培養した実験ではミノキシジルの約2倍の効果を示しています。

リデンシルとミノキシジル

しかし、こういった培養細胞で効果があったとするのはキャピキシルも同様で、本当に重要になるのは「実際に人の頭皮に使用してどうか?」という点です。

リデンシルを開発したスイスのinduchem社(インデュケム社)は製品化にあたり26名の薄毛男性に対しプラセボ(偽薬)とリデンシル3%を使用する臨床試験を行っています。その結果がこちら。

リデンシルの成長期と休止期の推移

リデンシルを使った群では3ヶ月後に成長期の髪の毛が9%増え、一方で休止期の髪の毛は17%減っています。

この試験では頭皮の一部を使用し髪の毛の増加率は8%を超えています。これは頭皮全体に置き換えると平均で1万本増えたことになり、最も顕著な効果を示した人の場合2万本増える計算に。

リデンはこの臨床試験と同じく3%のリデンシルを配合しているので、かなりの効果が期待できるとみていいでしょう。

使用感や匂い

そんなリデン、実際の使用感はどうなのか?

リデンの使用感

手に出してみると比較的サラッとしており伸びもいいため、1回の推奨使用量である10プッシュであれば頭皮全体に余裕で行き渡ります。

ただし、サラッとしているためM字部分や生え際に対して集中的に塗る際には手に取って塗る、勢いよく出さないなど工夫しないと液ダレなどの原因に。

匂いに関しては、使用直後こそメントール系の匂いがほんのり香りますが時間と共に消えてきます。髪の毛がガビガビになるようなこともなく、匂いも気にならないため使用感はかなり良いほう。

まあ、日本の育毛剤は使用感にこだわっている製品が多いため、それらと比べてリデンが特段優れているというわけではありませんが、新しい分だけより洗練されている印象を受けます。

海外製の臭くてガビガビになる育毛剤をいくつも使ったことがある身としては、リデンの爽やかな使用感には感動すら覚える。

リデンに副作用はないのか?

リデンの主な成分であるリデンシルは高い効果を示すとあって副作用を懸念する人もいると思います。

確かに高い効果を示すプロペシアやミノキシジルといった医薬品には副作用が存在しますが、プロペシアの主成分フィナステリドは前立腺肥大症、ミノキシジルは血管拡張剤として使用されていたという経緯から、より副作用が強いだけ。

リデンシルは元から育毛成分として開発されていますし、臨床試験でも副作用に関する報告は一切上がっていません。

人によっては肌に合わないというケースも考えられるものの、私が使った限りでは刺激もなく頭皮にトラブルが出るということは一切ありませんでした。

ヘアサイクルを正常化するという性質上、場合によっては今ある不健康な髪の毛を抜いてリセットする「初期脱毛」の可能性も否定できませんが、それはこれから健康な髪の毛が生えるサインでもありますので、取り乱さず使用を続けることが肝要です。

リデンの価格は?

リデンシルを3%使用という育毛の新たな可能性を感じさせるリデンですが、価格面ではどうなっているのか?

リデンの購入プランは単品購入と定期コース、3本まとめ買いの3つ。

商品名 送料 初回価格 2回目以降 4回目以降
単品購入 660円 12,800円
定期コース 無料 980円 9,800円 8,900円
3本まとめ買い 無料 29,400円
(2017年8月現在)  

3本まとめ買いだと1本あたりの単価は9,800円と単品購入よりかなりお得にはなるものの、定期コースだと初回が980円と9割引きになる上に2回目、3回目が9,800円、そして4回目以降は8,900円とさらにお得になります。

リデンの定期コース

育毛剤は最低でも3ヶ月は使い続けないと効果が出ず、実際上で言及した臨床試験でも期間は84日間となっていますので、よほどの理由がない限りは定期コースを選ぶべきと考えます。

リデンのデメリットをぶっちゃける

ここまで、リデンやリデンシルについてメリットを主体に書いてきましたが、当然ながらデメリットも存在します。納得した上で購入を検討して欲しいので、リデンが内包するデメリットについても言及しておきましょう。

Deeper3Dに見劣りする?

リデンはリデンシルを3%配合しているのが大きな特徴の育毛剤ですが、キャピキシル育毛剤のDeeper3Dは5%配合しているという事実があります。

Deeper3Dはリデンシル5%に加えキャピキシルも5%と、数ある育毛剤でも屈指の成分を誇っており、それを考えるとリデンの3%は一見弱く見えます。

しかし、Deeper3Dは内容量が60mlのため5%といっても含有量は3ml。一方のリデンは3%ながら全体の内容量は120ml。つまりリデンシルの含有量は3.6mlと最大になります。

どちらも1ヶ月分ですから、Deeper3Dの実質の使用量はリデンの半分ということになります。割合としてはリデンの方が劣るものの、内容量が倍であるため1回に使用できるリデンシルやその他の成分の量はDeeper3Dを上回ることに。

加えてDeeper3Dは定期コースでも14,000円と育毛剤の中でも特に高価であるため、よほど余裕のある人でないと継続使用は厳しいという現実も。

まあ、Deeper3Dを1ヶ月に2本とか使えるくらい余裕のある人であれば、リデンよりこちらを使うべきなのもまた確かですが。

新しすぎて効果が不透明

リデンは2017年発売の育毛剤と新しい上に、リデンシル自体もここ1~2年で使われだした成分なので、明確に実績が不足しています。

Deeper3Dやリデンシル配合量不明のバイタルウェーブあたりからある程度口コミや効果の有無は上がってきているものの、これらはそもそもキャピキシルがメインの育毛剤であるためリデンシル単体の効果は未知数と言わざるを得ません。

リデンシルを主成分とする育毛剤はここ最近になってやっと出てきたので、実際のリデンシルの効果を検証するにはもう少し時間がかかるかもしれません。

実際私自身も使い始めたばかりですし。

全額返金保証が短すぎる

リデンの公式ホームページには全額返金保証があると明記しているのですが、詳細を見ると「返金保証期間はお客様がご注文日から7日以内とさせていただきます」(原文まま)とあります。「お客様がご注文日から」という若干気持ち悪い日本語はこの際スルーしよう。

使用後でも返金に応じてくれる点は良心的ではあるものの、その期間はたったの7日。ネットを中心とした育毛剤の多くが30日間以上の全額返金保証を設定している点を鑑みると、7日はあまりにも短い。しかも注文日からとなれば、使用感を確かめる期間はせいぜい5日くらいか。

返金保証を設定していない育毛剤も中には存在するものの、多くは価格面にアドバンテージがあるもので、それほど安くないリデンの返金保証が7日というのは擁護のしようもない。後発の育毛剤であれば尚更です。

永久返金保証のチャップアップや、180日間6本まで対象としているマイナチュレの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。

※リデンの全額返金保証が7日間から永久にパワーアップしました。詳細は後述。

【追記】色々とパワーアップしたリデン

やや残念な点も散見されたリデンですが、2017年9月になっていくつかパワーアップした点があるので追記しておきます。

主な変更については以下の2点。

  • ■医薬部外品の育毛剤になった
  • ■全額返金保証が7日間から「永久」になった

では一つずつ見てみましょう。

化粧品から育毛剤へ

リデンは高い育毛効果が望めるリデンシルを3%配合していることが大きな特徴。しかし分類としてはキャピキシル育毛剤などと同様に「化粧品の養毛剤」でした。

そのため、謳える効果や信頼性という意味では他の育毛剤に比べ若干劣っていたというのが実情だったのですが、厚生労働省の認可を得て、正式に医薬部外品の育毛剤に。

育毛剤に昇格したということは規定の有効成分が配合されていることになる。ただ、それが具体的にどれなのかまでは言及していないんですよね。

成分表を見る限り、推測される有効成分は…

  • ■センブリエキス
  • ■オタネニンジン根エキス
  • ■グリチルリチン酸2K

…あたりか。

そして、その他の成分の目玉としてリデンシルという構成になる。

基本的に成分が増えているということはないので、効果の面でパワーアップしたわけではなさそうですが、育毛剤に指定されるだけあって最低限の効果は担保されたと言ってもいいでしょう。

返金保証が7日間から永久に

リデンの永久返金保証

このページを書いた当初、私はリデンの欠点の1つとして7日間しかない全額返金保証を挙げていました。しかしそのへんはメーカーも認識していたのか、一気に「永久」にしてきましたね。

永久返金保証といえば大人気育毛剤であるチャップアップの売りのひとつ。

後発にもかかわらず7日間というのは「ちょっと舐めてないか?」と感じていたので、人気育毛剤と同じレベルに引き上げたことは素直に評価していいでしょう。

ちなみに対象本数は最初の1本のみ。しばらく使ってみて「いまいち合わない」「別の育毛剤に乗り換える」といった際には忘れずに適用したいところ。

また、これを適用できるのは定期プログラムとまとめ買いのみなので、購入の際は注意するようにして下さい。

リデンシル特化リデンに使う価値はある?

最後に少し厳しいことも書いてしまいました。新規参入ということもあってか、微妙に高めの価格設定や手抜き感漂う全額返金保証などサービス面で粗がやや目立つのも確か。

しかしリデンシルに特化しつつキャピキシル育毛剤の2倍となる内容量を実現しているなど見るべき点も多い。

ただ、リデンシルを開発したインデュケム社による臨床試験しかデータがなく、しかもリデンシルをメインにした育毛剤がこれまで存在しなかったため、単体での効果がハッキリしてくるのはもう少し時間がかかりそう。

とはいえ、育毛・脱毛分野において近年注目されているバルジ領域に着目した育毛メカニズムは新たしい上に非常に興味深く、従来の育毛剤で思うような成果が出なかった人に対しても効果が期待できるでしょう。

初回980円とあって3ヶ月使った際の1本当たりの単価は6,860円と、そこそこの値段で使用できるので、これまでの育毛剤に限界を感じている人は新たなメカニズムを持つリデンを使ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、リデンはまだ発売されたばかりで私も使用しはじめて日が浅く、効果のほどはまだ分からないというのが実情なので、もう少し使用してみてから改めて効果についてレビューしたいと思います。

リデン(REDEN)の詳細

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