ポラリスNR-02 ミノキシジル配合シャンプー

ミノキシジルシャンプー ポラリスNR-02

国内外含め非常の多くの育毛シャンプーが存在しますが、ポラリスNR-02はミノキシジルとフィナステリドを配合した貴重なシャンプー。もはや“発毛”シャンプーと言っても過言ではないでしょう。

とはいえ育毛剤とは違いシャンプーは短時間で洗い流してしまうため「いくらミノキシジル配合といっても発毛効果は期待できないだろう」というのが本音ではないでしょうか?

しかしポラリスNR-02にはそうとは言い切れない理由があるのです。

ポラリスといえばNR-10がミノキシジル16%を配合するなど「最強の外用薬」というイメージがありますが、NR-02もポラリスの名に恥じない効果が期待できますので、ここではその秘密に迫っていきたいと思います。

※ポラリスNR-02は販売が終了し、後継商品としてミノキシジルとフィナステリドを配合したフォリックスFR-S1が販売されています。詳細は最後に。

フォリックスFR-S1シャンプーの詳細

ミノキシジル、フィナステリドシャンプーは珍しい

薄毛の人にとっては馴染み深いであろうミノキシジルとフィナステリド。

これらは日本の厚生労働省において「発毛する」と認められた3つの成分の内の2つで、ミノキシジルはリアップシリーズの、フィナステリドはプロペシアの主成分となっています。

しかし日本では薬機法の絡み等々で販売がかなり制限され、ミノキシジルは大正製薬のリアップシリーズのみ、フィナステリドはプロペシアとファイザーなどの一部ジェネリックのみにしか使用が許されていません。

そのため日本においてはある意味占有市場でもあり価格は非常に高価であるため、個人輸入を用いた海外の安価なジェネリックを使用する人が多くなっていますし、長期間の使用が前提となることもあって私自身それを推奨しています。

そんな状況ですから日本では育毛剤はおろかシャンプーにミノキシジルやフィナステリドを使用するなどもってのほかなのですが、自由の国アメリカでは日本と違い様々な発毛剤が発売されており、ポラリスNR-02もそのひとつ。

ミノキシジルは世界的に発毛効果が認められている成分ですがポラリスNR-02のようにシャンプーに使われる例は珍しく、内服薬が主となっているフィナステリドを配合しているとなれば尚更。

利権などの問題も絡んでいるのか規制が厳しい日本では考えられないシャンプー、それがポラリスNR-02なのです。

ポラリスNR-02の成分とは?

ミノキシジルとフィナステリドが注目されがちなポラリスNR-02。全成分を見てみると下記のような構成になっています。

ポラリスNR-02

脱イオン水 64.3%
ラウリル硫酸ナトリウム 12.0%
アロエベラ葉エキス 6.0%
コカミドプロピルベタイン 5.2%
アルファオレフィン硫酸塩 5.0%
ミノキシジル 1.0%
ジステアリン酸PEG-150 1.5%
ケラチン 1.0%
パンテノール 0.75%
ポリクオタニウム-10 0.75%
塩化セトリモニウム 0.75%
グリセリルステアレートSE 0.5%
ポリシリコーン-15 0.50%
フィナステリド 0.05%
EDTA二ナトリウム 0.1%
メチルアルコール 0.05%
カプリリルグリコール 0.05%
メチルイソチアゾリノン 0.0003%

ミノキシジル1%というのはリアップX5プラスに比べ5分の1と若干物足りなさを感じるかもしれませんが、これでも十分に効果が見こめる理由があります。(下記参照)

また、フィナステリドの濃度は0.05%と「こんなんじゃ意味ないだろう」と感じる含有量かもしれません。しかし、ミノキシジルを16%配合する最強の外用薬ポラリスNR-10ですら0.1%しか配合していないことから、フィナステリドに関してはこのくらいの量でも十分に効果を発揮すると考えられます。

フィナステリドのみが主成分の珍しい育毛剤リグロースラボFIN25ですらフィナステリドは0.25%であることから、この成分の濃度はこの程度で十分なのでしょう。

ポラリスNR-02の主要成分はミノキシジルとフィナステリドとあって、それ以外の育毛成分は多くありませんが、ざっと見ておきましょう。

■アロエベラ葉エキス

その名のとおりアロエベラの葉から抽出されたエキスで、高い保湿力や抗炎症作用があり頭皮環境の改善に寄与します。

髪の毛の成長に大きな影響を及ぼすビタミンB群をはじめA、C、Eなどのビタミン、そしてカリウムや鉄といったミネラルも豊富に含むなど幅広い栄養素を含有しています。

ポラリスNR-02はアロエベラ葉エキスを6%とかなりの高濃度で配合しているため、一見して少ない成分量ながらアロエベラ葉エキスで相当な成分を担っているといって良いでしょう。

■パンテノール

パンテノールはビタミンB群の一種で「パントテン酸」とも呼ばれ、髪の毛の修復や頭皮の保湿、抗炎症作用が期待できます。

知名度の高いシャンプーである「パンテーン」はパンテノールを配合していることからこの名前を名乗っており、ヘアケアの定番成分ともいえます。

ミノキシジルの含有量1%で効くの?

ポラリスNR-02のミノキシジル1%というのは一般的な発毛剤に使われるミノキシジルに比べ少ないと言わざるを得ず、「本当に効果あるの?」と不安に感じる人も多いと思います。

その不安は確かにもっともかもしれません。ただ、シャンプーであるポラリスNR-02には「頭皮に浸透しやすい」という大きなメリットがあります。

どういうことかというと、一派的に発毛剤や育毛剤は頭皮の汚れや余分な皮脂を落としたお風呂上りに使用するのが一般的ですが、実はこの状態は頭皮が多くの水分を吸って育毛剤の吸収が悪い状態でもあるのです。

その点ポラリスNR-02は洗髪前のすすぎ後…つまり頭皮がほぼ乾燥している状態で使用するため吸収されやすく、また公式でも洗髪後数分間の泡パックを推奨しているように、これを用いれば育毛剤以上の浸透も期待できます。

育毛剤は基本的に塗りっぱなしなので多くが頭皮に浸透すると思いがち。しかし実際は乾燥、蒸発などによって思いのほか浸透しておらず、乾燥し水分を吸収しやすい状態の頭皮の汚れなどを落としながらも吸収を見込めるポラリスNR-02にはアドバンテージがあるのです。

とはいえ、ミノキシジル1%という低濃度と数分間で洗い流してしまうという性質上、発毛剤ほどの効果までは期待できないのも確かですけどね。

フィナステリド内服薬やミノキシジル外用薬の補助として機能するシャンプーと考えるのが自然でしょうか。

■シャンプーは頭皮がほぼ乾燥した状態で使うので吸収されやすい
■育毛剤は水を吸った頭皮、蒸発などによって思いのほか吸収されない

シャンプーのフィナステリドって効くの?

ポラリスNR-02はフィナステリドを配合しているのも大きな特徴ですが、フィナステリドはミノキシジルと違い内服薬として使用するのが一般的。シャンプーに配合されていたからといって効果があるのか疑問に感じますよね。

ほとんどが内服薬で使われるのだから頭皮に吸収されるとは考えられない…と。

ちなみに皆さん、フィナステリドは妊婦が飲むことはもちろん、触れることも禁忌とされているのはご存じですか?

フィナステリドは5αリダクターゼという還元酵素の働きを阻害し薄毛の原因となる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑制しますが、DHTは男児の生殖器の成長に欠かせないホルモンでもあり、妊婦がフィナステリドに触れると肌から吸収され胎児の成長に悪影響を及ぼす恐れがあるとされています。

そう、フィナステリドは経皮吸収されるのです。

前述のようにシャンプーは頭皮に吸収されやすいタイミングで使用する上、最強外用薬であるポラリスNR-10の2分の1の量のフィナステリドが配合されているとあって効果は十分に期待できます。

それだけに家族に妊婦や授乳婦がいる場合は注意が必要ですが。

■フィナステリドは頭皮から吸収される
■NR-02はシャンプーながらNR-10の2分の1のフィナステリドを配合

ポラリスNR-02の価格

次に、気になるポラリスNR-02の価格を見てみましょう。

商品名 内容量 価格
1本 210ml 3,880円(税込)
2本 210ml×2 6,680円(税込)
(2017年1月現在)  

1本の価格は3,880円と男性用育毛シャンプーとしては標準的な値段で、2本同時に購入すると1本当たりの価格は500円ほど安くなります。

残念なのは210mlという内容量。これに関しては少ないと言わざるを得ません。

ピディオキシジルを配合し内容量も500mlあるBAKUシャンプーが2,980円ということを考えてもポラリスNR-02は明らかに高く、内容量の少なさはこのシャンプーの最大のネックと言っても過言ではないでしょう。

ただ、世界中で発毛剤として使用されるミノキシジルとフィナステリドを配合しているというのは何物にも代えがたい価値があり、これをどう評価するかがポイントになるでしょうか。

薄毛の程度が軽く、発毛剤などは使わずシャンプーのみで対応しようと考えている人にとっては最善の選択になるのではないでしょうか。

■ポラリスNR-02は値段こそ標準的だが内容量が少ない

ポラリスNR-02の総評・まとめ

ポラリスNR-02のメリットデメリットを簡単にまとめると以下のようになるでしょうか。

■メリット

■ミノキシジルとフィナステリドを配合した唯一のシャンプー
■乾燥した頭皮に使うという性質上十分な浸透が期待できる

■デメリット

■ミノキシジルとフィナステリド以外の成分が少ない
■価格は標準的ながら内容量が少ない

「シャンプーで髪は生えない」というのが定説になっている中、ポラリスNR-02はミノキシジルとフィナステリドを配合していることで唯一“発毛”が期待できるシャンプーと言えるでしょう。

しかしそれ以外に成分に特筆すべきものはなく、また内容量が少ないというのは残念なところでもあり、特性としては「ミノキシジルとフィナステリドの特化したシャンプー」ということになります。

様々な成分を配合する他の育毛シャンプーに比べると頭皮環境の改善効果や成分のバランス、内容量の面で劣るのも間違いなので、とりあえずシャンプー1本で発毛を目指したいという人向けになりますか。

非常に興味深いシャンプーながら、価格や内容量、成分などはキャピキシル配合のharu黒髪スカルププロやピディオキシジル配合のBAKUシャンプーのほうが良いのかな~という印象になります。

ただ、ポラリスNR-02は尖がっている分はまった時の爆発力は大きいと思いますので、育毛や発毛に行き詰った人、良い育毛シャンプーに巡り会えず色々試している人は試してほしいシャンプーと言えるでしょう。

【追記】ポラリスNR-02の販売終了について

ミノキシジルを配合する貴重なシャンプーとして人気を博していたポラリスNR-02ですが、2017年11月にはどこの輸入代行業者も取り扱いを終了しています。

その理由はポラリスシリーズから後継のフォリックスシリーズに移行したことで、高濃度のミノキシジルを配合する発毛剤に関してはポラリスとほとんど同成分、同ラインナップのフォリックスシリーズを使用すれば問題ありません。

しかし、フォリックスシリーズに移行して唯一無くなってしまったのがシャンプー。発毛剤のNR-07~NR-11まではすべて継承されたものの、NR-02の後継となるシャンプーだけは販売されていないのです。

そのため、これからは前述のようにキャピキシル配合のharu黒髪スカルププロやピディオキシジル配合のBAKUシャンプーあたりが育毛シャンプーの有力な候補となってくるでしょうか。

またミノキシジル配合のシャンプーが登場しないかなぁ…

haru黒髪スカルプ・プロの詳細

BAKUシャンプー+トリートメントの詳細

ポラリスNR-02の後継商品が発売

ポラリスシリーズの発毛剤ラインナップのほとんどはフォリックスシリーズに受け継がれましたが、ミノキシジル配合のポラリスNR-02だけは後継商品が存在しない状況が続いていました。

しかし、フォリックスシリーズ登場から遅れること約半年、やっと後継といえる商品が発売されたのです。その名もフォリックスFR-S1シャンプー

ミノキシジルシャンプー フォリックスFR-S1

特筆すべきはそのコストパフォーマンス。ポラリスNR-02のミノキシジル、フィナステリド配合という点はそのままに内容量を増やし、かつ価格は大幅に下げたのです。

ポラリスNR-02は育毛シャンプーの中で唯一発毛が期待できる一方で内容量は価格に関しては不満が残りました。しかしフォリックスFR-S1はその不満を解消し、新たな可能性を示したといえるでしょう。

ちなみにポラリスNR-02とフォリックスFR-S1の内容量と価格を比較すると…

商品名 内容量 価格
ポラリスNR-02 210ml 3,880円
フォリックスFR-S1 250ml 2,580円
(2018年11月現在)  

内容量が増えたとはいえ相変わらず少なめなのは否めない。しかし価格が2,580と大幅に値下げされたため、300~400mlで3,000~4,000円ほどの一般的な育毛シャンプーと遜色ないレベルに。

それでいてミノキシジルとフィナステリドによる発毛が期待できるのですから、これを上回るシャンプーは存在しないといっても過言ではないでしょう。

価格重視であればピディオキシジル配合のBAKUシャンプー、効果重視であればフォリックスFR-S1という使い分けがベストか。

フォリックスFR-S1シャンプーの詳細

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