資生堂が進める髪の再生医療で薄毛は治るか
2016年2月5日に東京医科歯科大学の研究チームが「17型コラーゲン」の減少による薄毛の原因を突き止めたと発表し世間を驚かせましたが、その記憶も新しい2016年2月28日、資生堂が再生医療をつかった新しい薄毛治療の臨床試験を年内にも始めると発表しました。
かねてから資生堂は再生医療を用いた新たな薄毛治療に取り組んでおり2018年の実用化を目指していましたが、今回の発表はその計画が順調である事を印象付けました。
長らく薄毛・ハゲの改善に効果のある治療法はプロペシアの主成分であるフィナステリドとミノキシジル、そして費用は100万円は下らない植毛でしたが、今回の資生堂の発表はこの状況に風穴を開ける事ができるのか?
自身が薄毛に悩み様々な発毛剤・育毛剤を試すも“フサフサ”には至らない私が、希望も込めて今回の報道に切り込んでみたいと思います。
資生堂の再生医療による薄毛治療とは?
今回資生堂から発表された薄毛治療とはどういったものなのか?
資生堂からの説明では「髪がしっかり生えている後頭部などから直径5㎜程度円形に切り取った上で髪の成長に重要な細胞を取り出し、それを培養して人工的に増やし脱毛した部分に移植すれば再び髪が生えてくる」というもの。
後頭部などから髪の生える組織を取り出しそれを脱毛部分に移植するという点は植毛に通じる部分があるものの、“負担”という面で大きく改善されています。
というのも、従来の自毛植毛では薄毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けない後頭部などから、髪の毛の元となる毛乳頭細胞を頭皮丸ごと脱毛部分に植えるという、文字通り“移植”というもの。
これは後頭部の頭皮を切って採取する必要があり、脱毛が進み移植する本数が増えれば増えるほど広範囲にわたって切除する必要がありました。
しかし今回の資生堂の再生医療では髪の成長に必要な細胞を“培養”という形で増やすため、後頭部や側頭部を切除する範囲は5mmくらいと非常に狭い範囲で済み、体への負担や後頭部に空白地帯が出来る懸念も少なくて済みます。
状況によって異なりますが、本数が多い場合5~10㎜幅で数十cmに渡り頭皮を採取するのが従来の植毛ですから、今回の資生堂の薄毛治療がいかに小さい負担で済むかが分かると思います。
■今回の資生堂の治療は細胞を培養して増やすため切除は5㎜の円程度で済む
新たに発表された資生堂の薄毛治療の費用は?
再生医療を用いた資生堂の薄毛治療が従来のものに比べ負担も少なく優れているのは確かですが、つい最近まで「iPS細胞を用いた髪の再生は1本100万円かかる」なんて言われていましたから、費用は非常に気になります。
現在行われている自毛植毛はクリニックにより単位が“株”や“本”と異なるものの、髪の毛1本につきおおよそ300~500円程度の費用が必要になり、満足のいく結果を残すには100万円以上かかってしまうのが現状です。
一方、今回の資生堂の薄毛治療はというと、発表では資生堂の副社長は費用について「少なくとも10万円以上ではないか」と述べています。
この表現では例えば「多くの人が満足できる数千本単位の移植で10万円以上」や「100本などの最低単位や基本料金だけで10万円以上」といった詳細が全く読み取れないものの、高い技術力や先進性を考えると少なくとも自毛植毛レベルになってしまうのではないかと推測されます。
結局貧乏人はハゲ散らかすしかないのか…
ただ、5㎜ほど頭皮を切り取って細胞を培養し注射で細胞を移植していくという方法は従来の植毛と違い医師の技術力による差が出にくく、また植毛ほど手間もかからないと思われますから、この技術が浸透すればコストダウンも期待できるかも…
■高い技術や先進性から満足いく治療を受ければ100万円は超えると思われる
資生堂の再生医療を用いた薄毛治療の総評
体への負担が少なく根本的な治療が出来る今回の資生堂の薄毛治療。
2016年内には臨床試験を始め2018年の実用化を目指しているとあって私たちの前にお目見えするのはそう遠くないと思われます。
しかし実用化当初の費用は高額になる事が確実で、一部のお金に余裕がある方やローンを組んででも髪の毛を増やしたい方を対象にした治療になるでしょう。
植毛でもこの治療法でも共通して言える事ですが、この方法は移植した部分は半永久的に髪が生えるとしても、時間と共に進行する薄毛を食い止める事は出来ず、フサフサを維持するには数年して広がった薄毛部分に新たな治療を行わなくてはならないため最終的には相当な額に膨れ上がってしまうでしょう。
“本当の意味”での根本治療の登場はまだまだ先になりそうです。
効果の大きいおすすめ育毛剤は?
数ある育毛剤の中でもっともコストパフォーマンスに優れるのがイクオスEXプラスです。
これまで育毛剤61種、サプリメント46種だった成分数は2019年10月のリニューアルで育毛剤であるイクオスEXプラスが124種、イクオスサプリEXプラスが58種と大幅にパワーアップ。注目成分アルガス-2もより効果を高めたアルガス-3へ。
イクオスサプリEXプラスのノコギリヤシや亜鉛含有量もさらに増えており、もはやチャップアップやブブカゼロは過去のものと言っていいでしょう。イクオスEXプラスはそれほど突き抜けた存在になってしまいました。
価格面においても約5,000円の育毛サプリメントがセットになっているとは思えない初回6,980円、2回目以降7,980円。税込価格でも2回目以降8,778円とチャップアップの9,090円よりお得です。
育毛剤選びに迷ったらまずはこれを使っておけば間違いないでしょう。
返金保証 | 永久 | 初回割引 | ― | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
単品購入 | 7,400円 | 定期コース | 9,090円 |
あわせて読みたい関連記事
私たちハゲからすると世間一般の薄毛になる平均的な年齢ってすごく気になる問題で、若ければ若いほどその傾向は顕著に。年齢別の薄毛の割合を調査したデータは複数報告されていますので、それらのデータからハゲの平均年齢を割り出してみたいと思います…続きを読む
育毛剤って非常に多くの種類があって値段も内容量もバラバラですよね。1,000円そこそこで使えるものもあれば10,000円をゆうに超すものもありますが、やっぱり高いほうが効くのでしょうか?出費は抑えたいけど効果がなければ意味がない。そんなジレンマ解消のため検証します…続きを読む
ハゲ・薄毛を改善する方法は様々ありますが、その方法をすべて実践するのは現実的ではありません。しかしここではあえてそれらを制約なく実践する究極のハゲ改善プログラムを考えてみますので、本気で薄毛対策に取り組みたい方はぜひ参考にして下さい…続きを読む
男性型脱毛症(AGA)といえば大きくM字ハゲと頭頂部ハゲに分けられますが、もっとも多いのは生え際の剃り込み部分が上がってくるM字ハゲで実際に悩んでいる人も多いと思われ私自身もその一人。M字ハゲを改善すべくもっとも効果のある育毛剤を考えてみたいと思います…続きを読む
ハゲ改善効果があるとされるオナ禁。ただ実際にやるとなったら大変ですよね。というわけで管理人である私がハゲ改善を夢見てとりあえず1ヶ月オナ禁を試してみました。その中で感じたこと、実際の辛さなどはどうか、そして発毛効果はあったのかなど詳しく書いていきたいと思います…続きを読む
亜鉛が育毛や発毛にとってどれほど重要かご存知ですか?どんなに効果の高い育毛剤や発毛剤を使っていても亜鉛が不足すると十分な効果が発揮できません。ここではその理由詳しいメカニズム、そしてワンコイン以下の格安の亜鉛サプリメントを紹介していきます…続きを読む
ネットなどでまことしやかに囁かれる「オナニーしすぎるとハゲる」「オナ禁で薄毛が改善する」との声。実際に調べてみるとこれらは必ずしも嘘とは言い切れず、そこには男性ホルモンや亜鉛といったものが関わるとされていますが本当にオナ禁でハゲは治るのか?…続きを読む
「女性は男性のハゲをどのくらい気にするのだろう?。薄毛に悩む男性は誰しも気になるところです。女性というのは当然「男性の髪はあったほうが良い」と考えているのは誰しも理解していると思いますが、現実は我々ハゲの予想以上に厳しいものに…続きを読む
「ハゲてるから全然モテないよ…」と嘆いているあなた。ハゲは確かに恋愛においてプラスにはなりませんが、それは多くの要素の1つに過ぎず、ハゲでもちゃんとポイントを押さえればモテるように。それに際して絶対にやってはいけない行為がいくつかあります。それは…続きを読む
ハゲ改善の最終兵器と言えばミノキシジルタブレット。高い発毛効果がある一方で副作用が強めであることも知られています。そんなミノタブを使用することによってほうれい線ができてしまうという声も。ほうれい線に関して寄せられている口コミやメカニズムなどを検証してみましょう…続きを読む
ピディオキシジルはまつ毛の成長を促す美容液成分として実績があり育毛剤にも使われるようになってきた注目成分です。一部サイトではミノキシジルと同等の効果を臭わすものの、今のところそこまでの効果を望めるだけの根拠も実績もなく現状他の成分のおまけ程度…続きを読む
薄毛治療に用いる薬剤の最強、最良の組み合わせはどれなのか?治療を始めるにあたってとても気になると思いますが、結論からいうとフィンカーとミノタブの組み合わせになります。しかしデュタステリドの登場で状況は大きく変わってきました…続きを読む